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軽濾過の純米吟醸生貯蔵酒『ラベルのない酒 純米吟醸 雪小町』。青森の実家から送ってもらう。
陸奥八仙と豊盃を送ってもらう際、なにやら変わった酒を見つけたというので、ついでにこちらも送ってもらった。よく見ると青森ではなく、福島の酒。
ラベルはなく、簡素なスペックが新聞紙となかの瓶の両方に貼られているだけだが、ちゃんと説明が書かれた紙も同封されていた。
なんでもどこかの酒販店(らしい人)が「ボトルは一番安いもので良いし、ラベルも貼らなくていいです。なので、その分なんとかこの純米吟醸を安く譲って頂けませんか?」と頼み、この酒ができたとのこと。ただ、この人が何者なのかは不明瞭。出所が曖昧だけに、あるいは蔵が営業のために作り出したストーリーとも勘ぐってしまう。
さて感想。
香りは非常に華やかで鮮烈。熟しきったマスカットのよう。
口に含むとこれまた強烈な旨味と酸味をすぐさま感じ、余韻も長い。ほどよい辛味も徐々に現れ、軽い変化も楽しい。
燗すると米の香りが強く出る。味わいでは甘さも出てくるが、バランスは崩れない。
また、燗冷ましもいい。酸がぐっと増し、味わいに深みを与える。
蔵のホームページを見ると、ラベルが貼られたものは1,260円。この酒は998円。262円の差はかなり大きい。
1,000円を切る価格でこの味は、すこぶるコストパフォーマンスはいい。奇をてらった商品かと思っていましたが、期待値以上の満足です……というのは開栓初日だけ。
開栓二日目、三日目、四日目。
初日とはがらりと変わり、香りが一気に抜けた。日が経つほどに駄目になる。
味わいでは辛さが大きく前に出るようになり、旨味、酸味を完全に隠してしまった。
余韻も辛く、燗しても辛い。なんだろう、この変わりっぷり。
実に評価の難しい酒ですねえ。一日で飲み切ってしまうのなら誰にでもおすすめしたい酒、といいたいところですが製造年月は2006年6月だったので、あるいはひと夏越えたことで奇跡的に味が乗ったとも考えられる。んー。
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| 種類 |
純米吟醸軽濾過生貯蔵酒 |
| 原材料名 |
米・米こうじ |
| アルコール分 |
16度 |
| 日本酒度 |
+5 |
| 酸度 |
1.7 |
| 原料米 |
福島県産米100% |
| 精米歩合 |
55% |
| 蔵元 |
有限会社渡辺酒造本店 福島県郡山市西田町三町目字桜内10 |
|

998円(720ml)
製造年月:2006年6月
開栓:2006年10月9日 |