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天吹 純米吟醸 雄町

 花酵母(ナデシコ)を使った純米吟醸無濾過生酒『天吹 純米吟醸 雄町』。鈴傳(四ツ谷)で購入。

 nD-4(なでしこ酵母)は『鳥海山 純米吟醸 無濾過生原酒』以来かな。鳥海山のときはほとんど花酵母を意識することはなかったのですが、この天吹はすごいですね。いわゆる吟醸香とはまるで質の違う高い香りが、しっかりと強く漂ってきます。
 ただ惜しむらくは、わたしがナデシコの香りを知らないということ。花の素養がないため、この香りがなにに似ているのかはさっぱり思い浮かばない。鼻腔にずんとぶつかってくる重く甘い花の匂いに、レモングラスが混ざっているような感じ。んー、ちょっと違うかな。

 そのほか花酵母といえば、一年ほど前に飲んだ『つるばら酵母使用純米酒 菊駒』も印象深い。
 花酵母って普通の酵母とは、明らかに香りの面が違いますよねえ。純米だ大吟醸だといった話とはまったく別次元のような気がしてきた。普通の酵母と花酵母を同じ清酒として論じるのは間違っているのかも、新たなカテゴライズが必要なのかもしれない。
 好きか嫌いかで言ったら香りが強すぎるので嫌いですが、非常に面白さは感じます。
 というか、つるばら酵母のレビューを見ていたら、一年前も花の香りがさっぱり分かっていないことに気がついた。なんの成長も見られないのはちょっとまずい。花の勉強の必要性も少し感じてきました。花屋へ行って、いろいろ嗅ごうかな。

 さて香りの所感はこの辺にしておいて、肝心の味。
 非常に甘く、旨味の濃さも感じます。きついなあ、とアルコール度数よりも強く感じるのは、この濃醇さからくるのかな。
 燗すると温度が上がっただけで味、香りともに変化なし。香りは飛ぶかと思いましたが、案外しっかりしています。
 また、二日三日経っても味、香りに変化は見られない。nD-4(なでしこ酵母)って頑丈な性質なのでしょうか。

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種類 純米吟醸無濾過生酒
原材料名 米・米こうじ
アルコール分 16度以上17度未満
原料米 岡山県産 雄町
精米歩合 55%
酵母 nD-4(花酵母:ナデシコ)
蔵元 天吹酒造合資会社
佐賀県三養基郡北茂安町大字東尾2894
天吹 純米吟醸 雄町(純米吟醸無濾過生酒)

1,575円(720ml)
製造年月:不明
開栓:2006年6月13日

七田 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007

『七田(しちだ) 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007』。港区の酒販店『鈴木三河屋』の店長よりご紹介いただきました。

 立ち香はほんのりと甘く、白桃やスミレのように穏やかだが、味わいはかなり派手。
 濃醇な旨味でまずやられ、きれいな酸につばが湧き、米の甘い余韻が長く続く。インパクトは相当に強い。
 燗すると粒が立つ。35℃ほどにぬるくつけると酸が和らぎ、辛さが際立つ。絶妙なバランス具合に笑みがこぼれる。ほっとする。
 55℃ほどだと、渋味が前面に出てくるが、支える酸と辛さがしっかりしているせいか、これはこれで妙味がある。これもいける。

 開栓五日目。
 初日に比べるとかなり落ち着いてきた。派手さは消えたが、いいまとまりを見せるようになってきた。深い味わいが出てきた。

 うーん、ひさびさに打ちのめされました。冷やでよし、燗してなおよしの無濾過生酒に出会うと嬉しくなっちゃいますね。広島の『白鴻』以来の衝撃です。
 これをまだ飲んだことがないひとがいたら、詳しいことは言わずに「とりあえず飲んでみて」と薦めてみたくなる、そんな酒です。きっとびっくりされるはず。

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種類 純米吟醸無濾過生原酒
原材料名 米・米こうじ
アルコール分 17度以上18度未満
原料米 山田錦20%・佐賀の華80%
精米歩合 麹米:山田錦(50%)
掛米:佐賀の華(55%)
酵母 自家培養酵母(協会9号)
蔵元 天山酒造株式会社
佐賀県小城市小城町岩蔵1520
杜氏 七田謙介
七田 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007(純米吟醸無濾過生原酒)

評価グラフ
[評価グラフの説明]

1,470円(720ml)
製造年月:2007年4月(18BY)
開栓:2007年5月31日

七田 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007

『七田(しちだ) 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007』。鈴木三河屋(赤坂)で購入。

牛テールの赤ワイン煮込み、アリゴ添え  2007年7月1日(日)、わたしが酒をプロデュースした「日本酒でフレンチを楽しむ食事会」が自由が丘にあるフランス料理店『オーレスト』にて開かれた。
 この酒は肉料理の「牛テールの赤ワイン煮込み、アリゴ添え=写真」に合わせる酒としてセレクト。

『七田 純米吟醸 無濾過生』は、香りは白桃やスミレのように穏やかだが、味わいはかなり派手。インパクトのある濃醇な旨味は、しっかりとした肉料理にも負けないのでは想像し、この酒を選んだ。温度は常温です。

 正直なところ、マリアージュという観点では一番不評でした。赤ワインで煮込んでいるからというのも大きな要因かもしれません。渋い赤ワインが飲みたいという声が多く聞かれた。
 ただ、酒単体だけを考えた場合、五種類飲んだなかで一番おいしかったという声が多かった。「こんな日本酒飲んだことない」とも。

 料理も酒もすごくおいしいのですが、料理は料理、酒は酒と、ばらばらのイメージだった感は否めない。フレンチの肉料理に清酒は前回試食会をしたのですが、簡単にはいきませんね。なかなかの難問です。
 今回のようにフレッシュでパンチのある酒ではなく、古酒や木桶仕込み、あるいは山廃の燗など、渋味や収斂味、酸味のある酒が合うのかもしれません。勉強の余地ありです。

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種類 純米吟醸無濾過生原酒
原材料名 米・米こうじ
アルコール分 17度以上18度未満
原料米 山田錦20%・佐賀の華80%
精米歩合 麹米:山田錦(50%)
掛米:佐賀の華(55%)
酵母 自家培養酵母(協会9号)
蔵元 天山酒造株式会社
佐賀県小城市小城町岩蔵1520
杜氏 七田謙介
七田 純米吟醸 無濾過生 七田の心2007(純米吟醸無濾過生原酒)

評価グラフ
[評価グラフの説明]

1,470円(720ml)
製造年月:2007年4月(18BY)
開栓:2007年7月1日

七田 純米 無濾過生 七田の心2007

『七田(しちだ) 純米 無濾過生 七田の心2007』。港区の酒販店『鈴木三河屋』の店長よりご紹介いただきました。

 立ち香はほとんど感じないが、うっすらと炊き立てのご飯を思わせるようなふくらみのある甘い香りがある。
 口に含むと実にみずみずしく、甘さ・渋さ・酸の調和が取れたプリンスメロンを想起。余韻は弱くなることなく、この調和のまま長く続く。
 常温になると辛さが目立つようになるが、プリンスメロンっぽい印象がより強まる。好みで言うと、冷やよりいい。
 燗すると粒が立つ。35℃ほどだと辛さが勝つが、45〜55℃まで行くとそれも和らぐ。米の香がぷんと立ち、口当たりは柔らかく、それでいながらジューシー。燗もかなりいける。

 開栓三日目、四日目。
 日を置くごとにますますメロンの様相を呈してきた。完熟になりかけてきた。香りも開いてきた。置いたほうが味・香りともによくなりますね。

 それにしてもこの味で1,155円はびっくり。コストパフォーマンスはかなりいいです。

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種類 純米無濾過生原酒
原材料名 米・米こうじ
アルコール分 18度以上19度未満
原料米 山田錦20%・霊峰80%
精米歩合 麹米:山田錦(65%)
掛米:霊峰(65%)
蔵元 天山酒造株式会社
佐賀県小城市小城町岩蔵1520
杜氏 七田謙介
七田 純米 無濾過生 七田の心2007(純米無濾過生原酒)

評価グラフ
[評価グラフの説明]

1,155円(720ml)
製造年月:2007年3月(18BY)
開栓:2007年6月2日

窓乃梅 純米しぼりたて生酒

2005年3月4日
1,121円(720ml)

 12月出荷の限定品、純米生原酒『窓乃梅 純米しぼりたて生酒』。松澤酒店(練馬)で購入。

 瓶は特殊なフィルムで包まれており、裏を見ると、「お酒の品質をまもるために紫外線を遮断する特殊な包装紙です」と書かれてあった。

――そうなんです。清酒って直射日光はもちろんのこと、蛍光灯の光すらも本当はよくないらしいんですよねえ。こういった小さな心配りを見ただけで、その蔵元がいかに酒を愛しているかが伝わってくる。失礼ながら蔵元も酒名も知らないものでしたが、この蔵元への応援の意味を込めて購入した。
 いまはこういったフィルムに包まれた酒は多くないですが、消費者としてはこれがスタンダードになってくれれば嬉しいんですけどねえ。

 さて肝心のお味のほう。
 純米酒なのに不思議と吟醸香がします。とっても華やか。予想と違って面白い感じに裏切られ、逆ににんまり。
 色は無色透明ですね。ラベルには「無ろ過 おりがらみ」とありましたが、おりは見られませんでした。
 口当たりは非常にいい。舌に引っ掛かることなくするると喉へ通っていきます。生酒(=フレッシュ)だからかな。ただし原酒なのでアルコール度数はそれなりに高い。心地よいレベルで酔っ払えます。
 はじめは水の如き淡麗さを感じたこの酒も、おちょこで三杯も飲まないうちに、米のうまみやコクがやってきます。同じ酒でも最初は「水」の印象を、最後は「米」の印象を感じる。面白い。

 わたしはこのタイプの酒は非常に好きですねえ。フィルムに包んでまでも大切にしたくなる気持ちが、大いに分かったかも。

追記
 貧乏性なので、この包装紙は取っておこう。別の酒に被せよう。

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種類 純米生原酒
12月出荷の限定品
原材料名 米・米こうじ
アルコール分 17度以上18度未満
原料米 西海134号
精米歩合 60%
保存方法 要冷蔵
蔵元 窓乃梅酒造株式会社
佐賀県久保田町新田1640・1833
窓乃梅 純米しぼりたて生酒(純米生原酒)
特殊なフィルムで包まれた瓶。

窓乃梅 純米しぼりたて生酒(純米生原酒)
開けるとこんな感じのラベルです。

窓乃梅 純米しぼりたて生酒(純米生原酒)
蓋はこれ、別の商品の蓋かな。HPを見ると「本醸造にごり酒」というのも出してるみたいだし……。
今回買ったこの「純米しぼりたて生酒」もおりがらみなので、確かに暴発の危険性がないわけではないですが……。
ちなみに蓋の中心には穴が開いており、それをセロテープで止めてありました。