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バァカトシュトラかく語りき(莫迦と酒徒らかく語りき)

莫迦と酒徒らかく語りきメニュー

 清酒がうますぎる。莫迦だから飲みすぎるのか、飲みすぎるから莫迦になるのか――。
 というわけでこのページでは、愛する清酒について思うことをだらだらと。ニーチェの『ツァラトストラかく語りき(上巻下巻)』よりも読みやすくするよう努めますが、なんせ酔っ払いの言うことなので、わけの分からない部分はさらりと読み流してください。ああ、くだ巻いてやがるな、ぐらいに。それに「バァカトシュトラ(莫迦と酒徒ら)」と複数形でありながら、独り言ですしね。序文から莫迦っぷりを披瀝です。

  内容
2007年3月31日 バァカトシュトラ、チーム・マイナス6%に乗ってみる New
2006年12月20日 バァカトシュトラ、味わいの評価を自分なりに体系付ける
2006年12月12日 バァカトシュトラ、「ひやおろし・秋上がり」をひややかな目で見ている
2006年7月14日 バァカトシュトラ、電解酒に興味を持つ
2005年11月11日 バァカトシュトラ、二日酔い対策を考えてみる
2005年8月30日 バァカトシュトラ、賞はどうでもいいと思ってる
2005年8月7日 バァカトシュトラ、カップ酒と小瓶の違いを考える
2005年6月10日 バァカトシュトラ、“本当の地酒”を飲む手段を考える
2005年5月18日 バァカトシュトラ、“日本酒は太る”を真っ向から否定する
2005年5月6日 バァカトシュトラ、酒とつまみの関係をちょいと見直す
2005年5月2日 バァカトシュトラ、顔を洗う前にお好み焼きのヘラを持つ
2005年4月28日 バァカトシュトラ、もうちょっと真剣に酒を飲もうと考える
2005年4月22日 バァカトシュトラ、いい酒販売店、駄目な酒販売店を見極める
2005年4月20日 バァカトシュトラ、パック酒もたまには飲んでいる
2005年4月15日 バァカトシュトラ、「第3のビール」は絶対に飲まないと決め込む
2005年4月4日 バァカトシュトラ、酒は酔うためではなく味で選ぶものだ、という考えに変わってきた
2005年4月1日 バァカトシュトラ、全員に休肝日が必要かと言われればノーだと答える
2005年3月30日 バァカトシュトラ、身も心も清酒党になる
2005年3月23日 バァカトシュトラ、枡酒への思いを語る
2005年3月18日 バァカトシュトラ、過去を振り返る
2005年3月16日 バァカトシュトラ、三十年物の清酒に小首をかしげる
2005年3月3日 バァカトシュトラ、地図の上で迷子になる
2005年2月21日 バァカトシュトラ、蔵元直営店に喜ぶ
2005年2月17日 バァカトシュトラ、適温をよく忘れるがなんとか思い出す
2005年2月17日 バァカトシュトラ、清酒は日本酒の一部だと悟る

 なお、酒の用語などは月桂冠の「お酒の事典」が明るいです。わたしもたまに「あれ、なんだっけ」ってときには参考にしています。



バァカトシュトラ、チーム・マイナス6%に乗ってみる

チーム・マイナス6%  ――エコロジー。さほど熱心なわけでもなく、かといって無関心ということでもなく、ごくごく一般的な範疇で向き合っている。
 ただ、今冬の暖冬を考えたとき、酒造りに対する一抹の不安を覚えた。このまま温暖化が進むと清酒業界は大いなる変革を迫られるのでは、と。

 江戸時代初期までは四季醸造といって季節を通して酒造りが行われていたが、現代では大手酒造メーカー以外は寒造りのみ行っていることからも、暖冬は決して歓迎できることとはいえない。とある蔵の営業担当者に訊いたところ「今年は米が溶けやすい。例年より枯らしを十分にしている」などと言っており、どの蔵も大同小異で苦労したことであろう。
 このまま温暖化が進むと蔵にとってはまことに艱難であり、タンク等を冷却するための設備にも投資が必要となるであろうし、労働力も増える。当然そのしわ寄せは「酒の値上げ」に繋がることも予測できるし、あるいは資金面で工面できない蔵は廃業の道を選ぶかもしれない。
 また、原料米の生産地を考えてみても、温暖化が進むと作付けに不向きな土地に変わる可能性だってある。「兵庫県産山田錦」が常に評価されるとは限らない。極論をいうと、モンゴルかロシアあたりで山田錦が作られるようになるかもしれない。その場合、なにをもってして“日本酒”と呼べるのか――。

「地球に優しく」とかそういった大それたことがきっかけではなく、「己が飲む酒の将来」をぼんやりと想ったとき、エコロジーへの関心が少し深まった。
 わたしの場合、夏場に酒販店へ行くときには必ず保冷バッグを持って行く。それは酒の劣化を気にするからであり、誰のためでもなく自分のために行うこと。バッグを持参すること自体にはなんら手間を感じないのだから、普段の買い物でスーパーに行くときにもエコバッグを持って行けるはずだ。

 全国の酒徒よ。いつまでもおいしい清酒を享受するために、できることを始めよう。
 エコバッグを買いに行こう。できれば保冷バッグがいい。四合瓶が何本でも詰め込める実用的なものがいい。一升瓶が入れば無敵だ。素敵だ。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2007年3月31日

バァカトシュトラ、味わいの評価を自分なりに体系付ける

評価グラフ  薫酒、爽酒、熟酒、醇酒など「日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会」が定義付けた体系がすでに存在するが、安易に乗っかることはしたくない。というより、それが絶対に正しいものだと疑いの目を向けることもせずに、盲目的に、あるいは無思慮で利用するようなまねは、性格的にできない。

 というわけで、自分なりの評価グラフを考えてみた。
 以後のレビューではこちらの表も載せていきますが、まだ発展段階であるので、運用していくにつれ随時加筆修正いたします。

 バァカトシュトラはかく語つた。

香りの高低 強いか弱いか。華やかか控えめか。ふくよかか穏やかか。複雑か単調か。
座標の外側へ行くほど、個性が顕著なものとす。
味わいの濃淡 濃醇か淡麗か。重いか軽いか。粘度があるか滑らかか。複雑か単調か。
座標の外側へ行くほど、個性が顕著なものとす。
温度の適性 常温を基準とする。当然「冷やでよし、燗してなおよし」という酒もあるので、適温の揺り幅は2つの点であらわす。
開栓からの変化 封を切った直後を基準とし、日が経つにつれ旨味が上がるようであれば座標の外側へ、さほど変化しないあるいは劣化してしまった場合は座標の中心寄りに点を置く。
ひとつ注意すべき点は、生酒などは蔵元も早めに飲むことを推奨していることが多いので、中心軸に近いからといって駄目な酒ではない。

2006年12月20日

バァカトシュトラ、「ひやおろし・秋上がり」をひややかな目で見ている

 12月初旬。店頭で「しぼりたて」を見かけ、ふと思った。現代の「しぼりたて」はそれなりに意味はあるが、「ひやおろし」はもはや意味を成さないのでは、と。

 本来、外気と水温(酒の温度)が同じになる秋口に出荷される火入れ貯蔵かつ生詰め酒を「ひやおろし」と呼んだはずだが、いまはだいぶ違う。
 そもそも季節感が違う。秋でも随分と遅くまで、Tシャツで過ごすことが多い。季節が狂ってる。

 先鞭をつけようと8月末ごろ出てくるひやおろし。生貯蔵かつ生詰めのフレッシュ感あふれるひやおろし。夏の外気温とまったく無縁で氷温貯蔵されたひやおろし。全然「秋上がり」になっておらず、かちかちに硬いものも多く見かける。
 むろん本来のひやおろしの定義に則したものを出荷している蔵もあるが、これほど百花繚乱(もちろん皮肉)だと、一消費者がそれを取捨するのは至極難しい。
 また、わざわざひやおろしと銘打たなくとも、秋口であれば通年商品のなかにひやおろしと同じ状態のものもある。
 考えれば考えるほど、形骸化されていると思えてきた。

 11月中旬から売り出してるクリスマスツリーを「気が早い」と笑ったり、ワインはボジョレヌーボーしか飲まないひとを「分かりやすいなあ」と微笑んだり、ひやおろしもまたそんな通俗な時節のアイテムに堕ちねばよいのですが。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2006年12月12日

バァカトシュトラ、電解酒に興味を持つ

“電解酒”というものがある。電気を介することで水とアルコールの親和性を図り、熟成と同じ効果を期待する酒である。
 いまのところ清酒では製品化されていないようだが、近い将来きっと出てくることだろう。そうなったとき、どういう心構えで飲めばいいのか。

電解あり 電解なし
新酒 無濾過 生酒 原酒 新酒:電解無濾過生原酒 新酒:無濾過生原酒
加水 新酒:電解無濾過生酒 新酒:無濾過生酒
火入れ 原酒 新酒:電解無濾過原酒 新酒:無濾過原酒
加水 新酒:電解無濾過酒 新酒:無濾過酒
炭素濾過 生酒 原酒 新酒:電解生原酒 新酒:生原酒
加水 新酒:電解生酒 新酒:生酒
火入れ 原酒 新酒:電解原酒 新酒:原酒
加水 新酒:電解清酒 新酒:清酒
古酒 無濾過 生酒 原酒 古酒:電解無濾過生原酒 古酒:無濾過生原酒
加水 古酒:電解無濾過生酒 古酒:無濾過生酒
火入れ 原酒 古酒:電解無濾過原酒 古酒:無濾過原酒
加水 古酒:電解無濾過酒 古酒:無濾過酒
炭素濾過 生酒 原酒 古酒:電解生原酒 古酒:生原酒
加水 古酒:電解生酒 古酒:生酒
火入れ 原酒 古酒:電解原酒 古酒:原酒
加水 古酒:電解清酒 古酒:清酒

 古酒に対しても電流を通す意味があるかといえば不明なところだが、概ね分類するとしたらこんなところでしょう。
 大吟醸やら純米酒といった精米歩合による分類があたまにつくことを考えると、さらに種類は増える。それににごり酒や貴醸酒を加えたら、もうわけが分からない。燗や冷やといった飲みかたまで考えると完全にお手上げだ。

 そもそも生酒に電流を通しても生酒と呼べるのか微妙なところで、電解酒が増え始める前にきとんとしたルールの整備が必要だ。いたずらに清酒党(そしてなによりも清酒ビギナー)を迷わせてはいけない。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2006年7月14日

バァカトシュトラ、二日酔い対策を考えてみる

 深酒した翌日、少し辛いと感じることが多くなった。水をがぶ飲みしても、どうも頭がしゃきっとしない。

 そんなわけで、二日酔いに効く薬やサプリメントを調べてみました。
 ※まとめページはこちら。

『ヘパリーゼ(ゼリア新薬)』がいいというのはどこかで聞いたことがあり知っていたのですが、意外にも『ハイチオールC(エスエス製薬)』も評判がいいみたいですね。ハイチオールCの主成分は「L-システイン」なのですが、これが二日酔いに効くらしいです。
 ちなみにL-システインを摂ることにこだわるのならば、国内よりも海外のサプリメントのほうが含有量も多く、安価です。L-システインに限らず、サプリメント全般は米国製のものがパンチがありますねえ。わたしはビタミンB群と亜鉛を摂っているのですが、海外のサプリメントを知ってからはもっぱら海外通販を利用しています。

 また漢方だと、「五苓散」や「黄連解毒湯」が入ったものが効果があるとのこと。
 ツムラ、カネボウ、三和、コタローと、さまざまな会社が出しているのですが、『大正漢方胃腸薬〈内服液〉』は五苓散・黄連解毒湯どちらの成分も入っているので、いいかもしれません。

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●1本(30ml)

 なお、錠剤とドリンク剤を併用すると、より効果が得られるそうです。
 つい飲みすぎてしまった翌日、試してみてはいかがでしょうか。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年11月11日

バァカトシュトラ、賞はどうでもいいと思ってる

 先日、某百貨店で試飲したときのこと。
「うちは小さな蔵で、ほとんど県内でしか消費されないのですが、年に一度だけ××さん(百貨店の名前)でやらせてもらってるんですよ」と言う。
 いろいろ飲ませてもらい、最後に「これは×年連続モンドセレクションの金賞をいただいた酒です」と、自信ありげに供された。
 癖もなく飲みやすいが、悪く言うと特長がなくつまらない。というか、モンドセレクションってたまに聞くけれど、どういったものなのか実態を把握してないなあ、家に帰ったら調べてやれ、と酒そっちのけで気もそぞろに。ありがとうございます、おいしかったです、と言って買わずに帰った。

●モンドセレクション(ウィキペディア)
●モンドセレクション受賞製品紹介

 モンドセレクションについては上記二つのサイトが詳しいかな。
 他にもいろいろ見てみましたが、わたしの印象としてはあまりかんばしくない。

「そもそもが審査料によって成り立っている賞であるという点」
「欧米人が真に清酒の味を理解できるかどうかあやしい点」
「“米を原料とした醸造酒”は他に競合する酒がないという点」
「つまり、わざわざ清酒のカテゴリが存在すること自体、日本人からの審査料を期待してのことではないのかと思えてくる点」

 ではなぜエントリーするのか――。
 単に「モンドセレクション金賞受賞」という肩書きが欲しいだけなのではないのか。
 虎の威を借る狐じゃないけど、モンドセレクションを知らない人にとってはそれなりの後光効果があることを知っててのことではないのか。

 ついでなので全国新酒鑑評会についても調べてみた。

●全国新酒鑑評会(独立行政法人 酒類総合研究所)
●全国新酒鑑評会から覗く日本酒の世界(日本名門酒会)

 ちょっと長いですが、日本名門酒会のドキュメントは鑑評会と協会酵母の関連性が分かって面白い。
 毎年300前後出るという金賞の多さは気にならないわけではないけど、金賞を受賞している蔵だからといって買う買わないを決めたりはしないので、そこは目をつぶろう。
 ただ、金賞受賞をあまり過剰にアピールされると、下品だなあと思って敬遠することはあるかもしれない。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年8月30日

バァカトシュトラ、カップ酒と小瓶の違いを考える

 同じ180mlでも、カップと小瓶(ミニボトル)とじゃ随分違う。ここのところ立て続けにカップ酒を飲んできたせいか、その辺がおぼろげに見えるようになってきた。

 まずその形状。
 小瓶の場合、そのままらっぱ飲みしようとする人はまずいない。猪口なりグラスなりに移して飲むことが多い。
 対してカップというのは猪口に移そうとすればこぼれることが多く、そのままカップに口をつけて飲むのがもっとも自然。

 また携帯性。
 これには形状が大きく関わってくるのですが、たとえば新幹線での移動の際、小瓶では飲みにくい。仮に猪口を持っていたとしても、ひとりで酒盛りしているように思われそうだし、かといってそのままらっぱ飲みもできない。
 携帯の利便性ではカップのほうに軍配が上がる。

 携帯するということは、どういうことか。
 常に冷やしておけるわけではないということ。むしろ常温で飲まれることが多いということ。

 蓋の有無。
 小瓶の場合、自由に開け閉めできるが、カップの場合、開けきったらもう閉められない。
 上蓋にプラスチックのキャップがあるもの(秋鹿など)もありますが、こちらのほうが印象はいいですね。
 これまた新幹線での移動がたとえになりますが、ちょっとお手洗いに立つ場合、やっぱり蓋をしておきたい。

 デザイン。
 小瓶はそれぞれに個性が感じられるが、カップはどれもこれも似たものばかりで、面白みに欠ける。

 社会的イメージ。
 カップには「親父くさい」「安酒、まずい酒」「酒飲み、酔っ払い」という印象が染み付いている。(『ワンカップ大関』が元凶か)
 屋外でカップ酒を取り出すと、かなりの確率でひかれる。

 酒販店での陳列。
 全部の店がそうではないが、小瓶に比べカップのほうが乱暴に扱われるきらいがある。
 冷蔵庫には入れない、透明な瓶なのに蛍光灯の灯りの元に平気で並べる、うんぬん。



 これだけ並べたら「どういったカップ酒が受けるのか」の答えはもう見えている。
 つまり大事なのは以下二つです。

●常温でおいしい酒
●人前に出しても恥ずかしくないデザイン

 冷やしておいしい吟醸酒なんかは、カップで出す必要がないんです。小瓶で出してくれればいい。
 また、猫も杓子も透明なカップというのはいかがなものかと。
 屋外の直射日光、酒販店での蛍光灯(管理全体)を考えると、茶色や緑色のカップほうがベターだと思うんです。あるいはブルー系であれば、女性や若者が手に取りやすいかもしれません。人前で出したら「なにそれ?」と興味を持たれるかも。

 最近カップ酒がはやってるからと「よし、うちも作ろう」は安易すぎる。作り手側は、きちんとカップと小瓶の住み分けを意識して提供して欲しい。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年8月7日

バァカトシュトラ、“本当の地酒”を飲む手段を考える

日本中の酒!  先日実家から田舎の酒を送ってもらった。

 醸造量の問題、営業力の強弱、あるいは蔵元のポリシーなど、地元にしか流通しない、地元でしか消費されない酒というのは数多くある。そういった“流れてこない地酒”をなんとか飲めないものかなとちょっと考えてみた。……時計の文字盤(というか花時計のようなもの)がぱっと頭に浮かんだ。

 たとえば別の県に住む12人がひとつのグループを形成する。おのおのが時計の12時のところに立っている姿を想像して欲しい。つまり正面に立つ人は6時、左隣は1時というわけですね。
 1月には1時の人に地酒を贈り、2月には2時の人に地酒を贈る。それをみんなでやれば、毎月地方の酒が飲めるという仕組み。

 これは視覚的にイメージしやすいように時計にたとえただけで、5人でも構わないし、20人でも大丈夫。それに本当に12人でやったら12月(=自分)はどうするんだってことになっちゃいますし。
 47都道府県(ん、鹿児島は唯一清酒の酒蔵がないんでしたっけ? そしたら鹿児島の方は焼酎にしましょう)集まれば、4年弱で全国の地酒が制覇できる。かなりの長期スパンになっちゃいますが……。

 途中よんどころない理由で止めざるをえなくなっただとか、あるいはわたしも参加させてだとか、こまごまとしたところで問題はありそうですが、それは誰かひとりがガツンと統括していればすべてクリアになるかな、と。
 その他、不公平がないように、「酒の価格はいくらまで」というのを明確にしておく必要がありますね。どうしてもこれを飲んで欲しいからと、多少足が出ちゃうのはあくまでも贈る人の厚意ということで。

 このシステム(なんて呼びましょう。回し飲み??)のいいところは、贈る人がさらに地酒を愛することができるということ。
 誰かに贈るとなると、とびっきりうまい喜んでもらえる酒にしたいですよね。それが地元の酒を見つめ直すきっかけになるのではないかなあ、と。

 参加者は事前に贈る酒のリストを挙げておき、それを誰もが見れる仕組みがいいですね。
 酒には好みもあるでしょうし、あるいは一度飲んだことのあるものよりも、まだ飲んだことのないもののほうが欲しいということもある。贈られる側のほうから希望があれば、それを伝えておくのもありですね。

 人数が多くなったらグループを複数作ってもいいかな。
 たとえば毎月1日に発送するグループと毎月15日に発送するグループの2つを作って両方に参加するというものありだし、東北在住の方限定グループ、純米酒限定グループなど、発想次第では無限に広がる。

 アイディアフラッシュレベルでは、がんがん出てきますねえ。酔うと頭が冴えるさえる。
 もうひとつ欲をいっちゃえば、その酒に合う地元の肴(特産物)も同時に味わいたいですね。食いしん坊のわたしとしてはなお一層嬉しい。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年6月10日

バァカトシュトラ、“日本酒は太る”を真っ向から否定する

 結論から言うと、日本酒では太らない。ほかに原因がある。それは主に“食べすぎ”あるいは“飲みすぎ”だ……よね?(おっと語尾が弱まった)

(100gあたり) エネルギー(kcal) 水分(g) たんぱく質(g) 脂質(g) 炭水化物(g)
醸造酒 清酒 上撰(普通酒) 109 82.4 0.4 0.0 4.9
本醸造酒 107 82.8 0.4 0.0 4.5
純米酒 103 83.7 0.4 0.0 3.6
吟醸酒 104 83.6 0.3 0.0 3.6
純米吟醸酒 103 83.5 0.4 0.0 4.1
ビール 淡色 40 92.8 0.3 0.0 3.1
46 91.6 0.4 0.0 3.6
ぶどう酒
(ワイン)
73 88.6 0.1 0.0 2.0
73 88.7 0.2 0.0 1.5
蒸留酒 焼酎 甲類 206 71.0 0.0 0.0 0.0
乙類 146 79.5 0.0 0.0 0.0
ウイスキー 237 66.6 0.0 0.0 0.0
ブランデー 237 66.6 0.0 0.0 0.0
ウオッカ 240 66.2 0.0 0.0 0.0
ジン 284 59.9 0.0 0.0 0.1
ラム 240 66.1 0.0 0.0 0.1
『五訂 食品成分表』 より引用)

 数字を眺めていたら、先日ビール工場見学に行ったときに「ビールの92%は水でできている」と言っていたのを思い出した。
 また、「清酒の八割は水」というのもどこかで聞いたことがあり、ああこのことだったのかと納得。

 それはさて置き、“太る”話。
 カロリーと水分とアルコール度数には大きな関連性があり、水に近ければ近いほどカロリーは少なくなる。それは当然ですね。水のカロリーは0kcalなので。
 ちなみにアルコール1gのカロリーは7kcal。これはどの酒も一緒。
 蒸留酒というのは、一度蒸留(気化)しているので、必然的に水分は減る。おかげでアルコールも高くなるし、カロリーも増える。

 そんなわけで日本酒を含む醸造酒全般は、それほどカロリーの高い酒ではない。ではなぜ“日本酒は太る”という通説があるのか。それは単に総カロリーの問題。
 清酒ってうますぎますからねえ。ついつい飲みすぎてしまう。
 一方焼酎やウイスキーといった蒸留酒は、そんなに多くは飲めない。あるいは水割りやロックだったりと、薄めることもある。

 また、忘れてはならないのは肴。これが一番の太る原因。
 俗に言う“ビール腹”。ビールってカロリーだけで見るとダントツで少ないのに、なぜビール腹という概念が存在するのか。
 ビールを飲むと唐揚げだとかチョリソーだとか、妙に脂っこいものが欲しくなりませんか。きっとその辺に太る要因があるのだろうなあ、と。
 片や清酒はというと、刺身だとか豆腐だとか、ヘルシーなものが欲しくなる。そういう意味でも“日本酒は太らない”と無理やり擁護してみたり。

 ……と、いろいろ御託を並べましたが、そういやインシュリンがどうとかそういう問題もあるなあと思ったり。
 そもそも痩せることを考えたことがない者が、にわか知識で“太らない”といっても説得力がないですよねえ……。
 ええっと、“日本酒は太らない”が間違っていたらゴメンナサイ。ちなみに“タバコをやめると太る”というのは嘘ですよ。やめて3年半ほどになりますが、わたしはずっと体型維持してますから。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年5月18日

バァカトシュトラ、酒とつまみの関係をちょいと見直す

「とりあえずビール」で喉を湿らせ、適当に肴を注文し、落ち着いたところで清酒のメニューに目を移す。これが外で飲むときのいままでのパターン。
 ようは酒と肴の関連性がまったくないんですよねえ。食べたいものを食べ、飲みたいものを飲む。それってどうなんだろうと、ふと疑問に思ったり。たとえばおにぎりを食べているときにコーラって、気持ちが悪いですよねえ。

 で、ちょっとやってみたいなと思ったのが、「まず酒ありき」という考えかた。
「とりあえずビール」はまだいいとして、その次に安易に肴を頼まない。続けざまに飲みたい清酒を注文し、一口味わってみて連れと感想を言い合い、その酒に合いそうな肴を決めるというもの。

 とはいえ、飲み仲間みなが清酒党なわけでもないので、そんなこと提案しようものなら「え、いいよ。面倒くさい」と一蹴されそうで、なかなか実行に移せなかったり。

 むむ、肩身が狭い……。もうちょっとまわりに清酒の面白さを伝えないと。清酒党を増やさないと。

 バァカトシュトラはかく語つた。



追記
 雑誌『酒とつまみ』はその昔、高円寺文庫センターで見かけたことがあるですよねえ。
 取扱書店はそれほど多くないので、いっそのこと定期購読しようかなあと思ったり。

酒とつまみ オフィシャルサイト
[雑誌] 酒とつまみ
酒とつまみ ■出版社:大竹編集企画事務所
■発行間隔:年2〜3回
■定期購読料金:3冊1,530円(送料無料)
■酒とつまみの紹介
飲兵衛だっていいじゃないか!! 問答無用の酒飲み人生謳歌マガジン
基本コンセプトは、その名の通り「酒とつまみ」に関することなら何でもアリ。とはいえ、オシャレなバーの紹介や酒のウンチク話など、タメになる情報はまったくナシ。とにかく世の飲兵衛が「しょうがねえなあ」とか「何でそんなことするの?」とか呆れつつも、どこか共感してしまう酒バカ話のオンパレード。毎号、「酔客万来」と称して飲兵衛の著名人も登場。丸ごと一冊アルコール度数100%の酒飲み雑誌です。飲兵衛バンザイ!!
Fujisan.co.jpより)

2005年5月6日

バァカトシュトラ、顔を洗う前にお好み焼きのヘラを持つ

 酔狂な酒食らいになると、酒のラベルを蒐集したくなってくるのでは。
 いままで飲んできた足跡を残したいという気持ちもあるし、それよりも、ラベルを見るだけでその味を思い出すことができるのでまことに便利だ。

 それでわたしもぽつぽつと集めている。洗面台に水を張り、瓶を一晩浸けておく。翌朝になると勝手に剥がれている場合が多いが、なかには強力な糊かなにかでべったりとくっ付いたままのものもある。

 そんなとき手に持つのは、お好み焼きのヘラ。100円ショップに行けば売っている、ごく普通のヘラ。こいつで大胆にこそぐ。
 もんじゃ焼きの小さいやつじゃ駄目です。洗顔前、寝ぼけまなこでうつらうつらとしながらやっているものだから、間違えて口に運んでしまう。味のないもんじゃだなあ、むにゃむにゃ、むしゃむしゃ。

 バァカトシュトラはかく語つた。
お好み焼きのヘラ

2005年5月2日

バァカトシュトラ、もうちょっと真剣に酒を飲もうと考える

 いままでレビューした酒のほとんどは酒販店で購入し自宅で飲んだものですが、当然外で飲む酒も多くあるわけで、それをまるまる無視しちゃうのはもったいないなあと思ったり。
 むしろ、こだわりのある飲み屋に行けば、酒販店には置いていない酒が数多くあったりし、そういう酒というのは酒販店で買うには結構勇気のある価格だったりする。「自宅」と「外」の両輪があってこそ清酒好きの加速度が増すのではないかと考え始めた次第。

 また、いままではまず先に酒のラベルばかりを気にし、日本酒度がいくらだとか酸度がどうだとか、その辺の数値に振り回されていたきらいがなかったわけではない。
 ようは飲む前に――そして飲んだあとも――先入観がしつこく付きまとっており、それはよくないなあ、と。極端な話、酒の銘柄だけ知っていればOKで、あとは目をつぶりながら飲むくらいのほうが、素直にその味の評価が出るんじゃないかなあ、と。

 外で飲むときも、せめて一行くらいのメモは書き残そうかと思う。箇条書きで構わないのでぽんぽんぽん、と。
 そうなるとカメラも必須ですね。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年4月28日

バァカトシュトラ、いい酒販売店、駄目な酒販売店を見極める

 以前のわたしといえば安い酒ばかりを求め、ビックカメラならポイントが付くなあなどと安易に酒を買っていましたが、ふとしたきっかけでそれを改めた。
 例えばふらっと入ったコンビニで、アイスクリームがきれいに雑誌のところに陳列され、肉まんががちがちに凍っていたら、ああ用事思い出した、と逃げ帰りたくなるでしょう。酒も食料品であるわけで、それには適温の保存方法というものがある。
 見栄えをよくしようと必要以上に照明を当てていたり、あるいは冬場に寒いからとぼうぼうと暖房を利かしている酒販売店には首を傾げてしまう。酒の品質が落ちるだろう莫迦やろう、と。

 無論、全部がぜんぶ冷やさなければならないというわけではない。冷やす必要のある酒の場合、酒の知識があり良心的な店であれば、冷蔵庫のところに「品質保持のため冷蔵庫の蛍光灯は切ってあります」なんて書かれてあったりする。そういう店はまず直射日光の当たる場所には酒を置かないし、エアコン付近にも置かない。生酒は必ず冷蔵している。安心してもいい。
 問題は酒の安売りを謳うディスカウントショップ。酒に対する愛情がどうも希薄に思える。酒はあくまでも商売道具という印象で、まず商売ありき、という匂いがする。どんな場所に保管していた酒を飲まされるのか、分かったものじゃない。

 初めての酒販売店に行ったときにまず見るのは取り扱っている酒銘ではなく、酒に対する知識や愛情です。デリカシーがあるかないかです。
 酒を愛している店と懇意になると、「おっ、まいど。今後こういう酒が入るんだけどおさえとく?」ってなやり取りがあるかもしれない。これはお金にかえ難い旨味ですからねえ。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年4月22日

バァカトシュトラ、パック酒もたまには飲んでいる

「うまさで選ぶまる!」というコピー。本当においしいものだったら、わざわざ自分から「うまい」なんて野暮なことは言わねえよなあと、ごにょごにょ……。

 いや、待てよ。「うまい」ではなく「うまさ」か。つまり「うまさ」とは判断基準のベクトルであって、ひょっとすると「まずさ」のことを言っているのかもしれないと、ごにょごにょ……。



 なんてことを思いつつも、たまにはパック酒を買っている。パック酒はパック酒なりの使い道がある。
 うまい酒ばかり飲んでいると、舌が贅沢になってくる。贅沢になるということは、偏るということだ。うまい酒を飲んだときの感動が、おのずと薄れてくる。味に対して不遜になってしまう。
 そんなとき、起爆剤代わりにパック酒を飲む。こんな酒もあるのかと、舌がびっくりする。

 起爆剤はほんの一口でいいんです。余った酒は料理にでも使えばいい。あるいは卵酒を作るのも面白い。



 また、別の使い道もある。これから清酒を知りたいという人にこそ、あえてパック酒をすすめたい。
 酒銘はばらばらでもいいので、「パック酒」「純米酒」「吟醸酒」を同時に飲み比べて欲しい。同じ清酒(日本酒)でもこんなに違うものなのかと、最初にその面白さを知ってもらいたい。
 面白さが分かれば、あとは自分でいろいろと知りたくなってくる。そのうち好みも分かってくる。自然と清酒党になってくる。

 バァカトシュトラはかく語つた。

180mlで146円


糖類や酸味料ってなんなんでしょうねえ?

2005年4月20日

バァカトシュトラ、「第3のビール」は絶対に飲まないと決め込む

「清酒は農業だが、ビールは工業だ」とおぼろげに考えるようになった。

 同じ醸造酒でも、清酒とビールでは酒造りに対する姿勢や酒造工程がまるで違うんですよね。
 ビールは規模さえ大きければ(ラインさえ増やせば)無尽蔵に作り出せるのに対し、清酒には限度がある。杜氏を二人三人と増やすわけには行かない。
 ひとりの杜氏が心血を注ぐからこそいい酒ができるわけであって、その酒には心が入っている。失敗もあるだろう。挑戦もある。手塩に掛けているという点では「農業」に近い。
 片やビールはというと、「ビール工場」と言っている時点で、もうそれは「工業」でしょう。機械が作ったものに心は入っておるまい。

 最近、第3のビール(ビール風飲料)の話題がかまびすしい。
 でもそれって、進む方向としてはどうなんでしょう。清酒でいうところの三倍増醸酒(三増酒)と似たようなもので、ようは「本物じゃない味」でしょう。安いからといって、そんなまがい物がはびこるのを喜んでいいものかなあ、と。消費することで、悪しき方向を助長する真似はしたくないなあ、と。

 とはいえ、発泡酒はたまに飲んでますけどね。安いし。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年4月15日

バァカトシュトラ、酒は酔うためではなく味で選ぶものだ、という考えに変わってきた

 なぜ酒を飲むのか――。酔う状況が楽しいからではなく、うまいから飲むのだ。雰囲気や格好で飲むのはもってのほかだ。最近、そう思えるようになってきた。

 若い頃というのは味は二の次で、格好ばかり追いかけたりしてしまいがち。
 いかに量を飲めるか、どれだけ強い酒を飲めるか、どういう雰囲気のいい店を知っているか、うんぬん。

 酔うのが好きなだけであれば工業用アルコールでも飲んでいればいい。メルシャンも作っている。
 あるいは適当な酒でバスタブを満たし、浴びながら飲めばいい。雰囲気としては最高だ。

 不毛な話をしよう。もし仮に酒にアルコールがなく、ただの飲料だったとした場合、ビール、ワイン、ウィスキー、ジン、ウォッカ、ラム、焼酎、清酒のなかで一番おいしいと思えるものはなにか。
 こういう簡単な見方で「味で選ぶ」ということが可能だと思う。

 好きな味の大まかなジャンルが分かったら、今度はさらに突っ込んだ見方をして欲しい。
 たとえば焼肉。
 同じ焼肉でも、カルビ、ロース、ミノ、タン、ハラミ、それぞれ好みがあると思う。これがつまり、突っ込んだ見方。

 わたしは焼き鳥のなかでもぼんじりが好きだ。
 わたしはヒカリモノのなかでも鯵が好きだ。
 わたしはおでんのなかでも大根が好きだ。
 わたしは清酒のなかでも純米酒が好きだ――。

 味で選ぶということはこういうことです。食べものでできて、酒でできないわけがない。

 ところで、ぼちぼちお花見の季節ですね。桜はロケーションとしては最高だ。
 桜の下でわいわいと騒ぐのも楽しいし、缶ビール片手にふらふらとするのもいい。そういう雰囲気ならどんな酒を飲んでもうまいですね。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年4月4日

バァカトシュトラ、全員に休肝日が必要かと言われればノーだと答える

 酒は毎日飲む。が、しかし、多くはない。一日一合程度。
 そのぐらいであるのなら、わざわざ休肝日を作る必要はないのでは、と思っている。

――酒豪と下戸をへだてるものはなにか。
 アルコールを分解する酵素を持っているかどうかだけである。

――酒の強い弱いとはなにか。
 分解酵素の働きが速いかどうかだけである。
 つまり、速く分解できる人はそれだけ多く酒を飲め、遅い人は少ししか飲めない。

――宿酔(二日酔い)とはなにか。
 アルコール(=酒はエチルアルコール(C2H5OH))は体内に入るとアセトアルデヒド(CH3CHO)となる。
 分解酵素がこのアセトアルデヒドを水(H2O)と二酸化炭素(CO2)に分解することで、「酒が抜ける」という状態になる。
 つまり、アセトアルデヒドが次の日まで残っていると二日酔いとなる。

 以上が、ざっくりとした酔いのメカニズム。
 分解酵素の働きには人それぞれ差異がありますが、二日酔いにならない限界量を仮に「100%」としましょう。
 わたしの場合、一日一升飲むと、まあ間違いなく二日酔いになる。せいぜい四合瓶一本が翌朝もすっきり起きられる限界量。
 つまり冒頭で述べた一日一合という量は、図1のように毎日を「25%」で抑えていることになります。とすれば、「25%」の人が休肝日を設ける必要があるのかという疑問が浮かぶ。むしろ週に一度酒を抜くことで、酵素の分解能力が衰えてしまうのでは、酒が弱くなってしまうのでは、と危惧もする。

 休肝日を設ける必要のある人は、図2のようにいつも「100%」を超える量を飲んでいる人だけでいいのではないのか。皆が右ならえで休肝日を実行しなくてもいいのではないのか。

 とはいえ、一斗飲んでもけろりとしていられる人が毎日まいにち一斗も飲みつづければ、きっと身体を壊します。ものには限度ってものがある。金もおっつかない。

 バァカトシュトラはかく語つた。
図1
25%をキープ

図2
さすがに水曜ぐらいは水でも飲んだほうがいいかと

2005年4月1日

バァカトシュトラ、身も心も清酒党になる

 最近、身体の調子がおかしい。
 おかしい、というのはいままでと違ってきていることに対する驚きの声であって、悪くなったということではない。むしろ、すこぶるよくなってきている。
 なんかこう、腕から肩から胸から腹から背中から尻から腿から脛から――とにかく全部に!――しっとりつるつるすべすべが襲ってきたような状態なんですよねえ。飲めや歌えやの美肌カーニバルです。わっしょい。

 別に食べるものが変わったわけでもない。生活リズムも睡眠時間もサプリメントも、なにも変わっていない。ただひとつ違うことといえば、清酒を飲む量。ここのところ清酒ばかり飲んでいたので体質変化が起こったのかな、と。

※清酒の美肌効果については、例えば「日本酒 美肌」などで検索エンジンで検索すれば、以下のようなサイトがわらわらと出てきます。
 http://www.osake-terapi.com/about/kirei/
 http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/healthy/00198.html



 清酒党になったのは昨年末からなので、たかだか三ヶ月ほどでしかない。しかし、ほぼ毎日飲んできた。せっせせっせと空瓶を増やしてきた。
 人の細胞はサイクルするという。皮膚は一ヶ月、胃や腸は一ヶ月半、一年もあれば八割から九割の細胞は入れ替わり、約三年ですべての細胞が別のものになるという。

――たった三ヶ月でも、皮膚や胃腸は十分にサイクルする。
 初めは心だけ清酒に捧げていましたが、いまでは身まで染まってしまったようです。しっとりつるつるすべすべは、そのことに対する清酒からの恩恵(プレゼント)かな、と。
 ま、わたしは男なので、美肌になろうがなるまいがそんなに関係ないのですが。

 ところでここ二ヶ月ほど、朝はフランスパンを食べている。あと一ヶ月齧りつづければフランス人になりますね。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年3月30日

バァカトシュトラ、枡酒への思いを語る

 詮無い、と感じたときについ洩れる、あきらめとは裏腹の微笑。
 ときにいろいろ知るということは、不幸でもある。いままで普通だと思っていたものが、急におかしなものに見えてくる。許せないものが増えてくる。



 居酒屋で清酒を頼んだ際、コップの下に枡を置いてくれる場合がある。コップから酒が溢れ、おいおいどこまで注いでくれるんだ、と喜んだりもする。
 さてその枡。ほとんどの店は合成樹脂かなにかでできた、赤と黒の色をした枡を使ってはいませんか。鰻屋でよく使われている重箱と同じような素材ではないですか。
 枡には杉やヒノキでできた木製のものもある。木の香りが移るからこそ枡酒の面白みがあるのであって、四角いから枡酒なのではない。大切なのは「形」ではなく「香り」なのだ。嘘だと思うなら、木の枡で飲んでみるといい。スギ花粉も忘れてしまうほど、いい香りがする。ではなぜプラスチックの枡を使う店が多いのか――。

 思うに、店側の利便性のみではないのか。
 軽い。落としても割れない。洗っても乾きやすい。衛生面から見ても酒が染み込まない分、木製の枡よりも安心だ。

「うちは枡酒として出しているんじゃない、コップ酒として出しているんだ。枡に溢れた分はサービスだ、ばかやろう」といった反論が聞こえてきそうですが、「それだったら最初から徳利とおちょこで持ってきやがれ。それとも徳利を洗うのが面倒か、こんちくしょう」と切り返したい。切り返したいが、言わない。酒で喧嘩になるのは嫌いだ。酒は楽しくありたい。

 というわけで現在は、コップから酒が溢れたら、店側のひとつの演出だと思うことにしている。ショーだと思うことにしている。
 おいおいどこまで注いでくれるんだ、と嬉しがったりする。軽い微笑を見せながらもその実、「本物じゃねえなあ、半端な店だなあ」と心の中でつぶやく。

 あえてこういった厳しいことを言うのは、清酒を愛する「本物の店」が増えて欲しいがため。
 いまの酒の提供のありかたにも、本音を言うと不満がある。清酒を頼んだら「おちょこですか、枡ですか」ぐらいの選択肢が欲しい。そんな風にされたならば、真の酒好きなら、同じ酒でも両方の飲みかたを試したくなるというもの。燗か冷かだけではなく、枡かという楽しみも広がってくる。



 ……お、これだと二倍酒が売れるかも。意外なところにビジネスチャンス見つけたかも。
 たとえばいまふと思いついたのが、「清酒バー(日本酒BAR)」。
 ボトルキープと同じシステムで「枡キープ」をさせる。ただし、一見さんには枡を置かせない。お店の枡を使ってもらう。十回ぐらい通ってくれた熱心な常連さんには「そろそろ置くかい」と店側から声を掛ける。自分の好きな酒でもって、その枡を育ててもらう。
 枡は店で預かるのが基本だが、持ち帰ってもらっても構わない。また、自分の好きな枡を持ち込んでもらってもいい。そこは自由にしたい。
 有料で酒の持ち込みも可能だが、酒は預からない。飲みきってもらうか、あるいは余ったら持って帰ってもらう。生酒を三ヶ月も預けっぱなしにしておいて、そのくせ「まずくなった」と言われたもんじゃあ、たまったものじゃない。酒を知らなすぎる。

 あくまでもBAR――つまり酒を楽しむ場所――なので、料理はそんなに置かない。蕎麦か卵焼きか、ぱぱっとつまめるその程度。
 長居はさせない。止まり木に座っていられる程度のほろ酔いのうちで帰ってもらう。泥酔しても、酒の味が分かるまい。酒がかわいそうだ。
 お通しは漬物。お愛想のときは勘定書きと一緒に、サービスでしじみの味噌汁でも出そうか。止まり木に腰掛けながらすする味噌汁ってのも、楽しそうじゃねえか。



 詮無い、と感じたときについ洩れる、あきらめとは裏腹の微笑。
 問題は資金だ。アイディアはあっても、金がない。どこをひっくり返しても、金が出てこない。
 悲しいなあ。さんざ枡ます枡ます言っといてなんにもできないんじゃあ、ひとりでマスかいてるのと一緒だ。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年3月23日

バァカトシュトラ、過去を振り返る

 酒の神は、まずはじめに「醸造酒」を造りたもうた。
 時を経て蒸留技術が生まれる。醸造酒を蒸留させて造られたものが「蒸留酒」となった。
 そしてその蒸留酒に香料、草根、糖質などを加えることで、「混成酒」が造られた。

醸造酒 澱粉 ビール(麦)、エール(麦)、日本酒(米)、老酒(穀類)
糖類 果実 シードル(リンゴ)
ワイン(ブドウ)
糖蜜 ミード
蒸留酒 糖類 果実 コニャック、アルマニャック(ブドウ)、カルヴァドス(リンゴ)、マール(ブドウの絞りカス)、ポワール(洋梨)、キルッシュワッサー(サクランボ)、ミラベル(スモモ)、フランボワーズ(木イチゴ)
糖蜜 ラム(サトウキビ)
澱粉 穀類 ウィスキー(大麦麦芽)、スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ
ジン(穀類)
シュナップス系(穀類)
ウォッカ(穀類、イモ類)
アクアヴィット(穀類、イモ類)
焼酎(穀類、イモ類、サトウキビ)
その他 テキーラ(竜舌蘭)
混成酒 薬草・香草系 ベネディクティン・ドム、シャルトリューズ、ドライブイ、カンパリ、アメール・ピコン、ペルノー、ガリアーノ、アイリシュ・ミスト、サンブーカ
果実系 コアントロー(オレンジ)、グランマニエ(オレンジ)、カシス(黒スグリ)、フランボアーズ(木イチゴ)、ピーターヒーリング(サクランボ)、ボスコープ(リンゴ)、アプリコット・ブランデー(アンズ)、梅酒(梅)、ウォーターメロン(スイカ)
種子系 カルーア(メキシコ系コーヒー)、ティア・マリア(ジャマイカ産ブルーマウンテンコーヒー)、カカオ(カカオ豆)、アマレット(アンズの核)、ラポニア(ツルコケモモ)
その他 アドヴォカート(卵黄)、アイリッシュ・クリーム(クリームカカオ)、ピスムNo.1カップ(リキュール、フルーツ類)、モーツァルト(チョコレート)
(上記表は『きき酒師必携』 199ページより引用)

 いまは清酒を愛してやまないわたしですが、清酒党になるまでにはひと通りの酒を飲んできた。
 焼酎ブームに乗ったこともあった。ズブロッカ(ズブロッカ草)やペルツォフカ(唐辛子)のような癖のあるウォッカを冷凍庫に常備していた時期もあった。イエーガーマイスターやペルノーのようなリキュールを常温で飲むことにこだわったこともあった。
 その辺をいっぱしに通り抜けて、いまに至っている。

 周りの清酒党を見ると、やはり同じようにいろいろな酒を飲んできて、いまは清酒に落ち着いている人が多い。はたちそこそこからずっと清酒党という人は、まずいない。
 同じ戦火を潜り抜けてきたような、妙な仲間意識があるんですよねえ、清酒には。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年3月18日

バァカトシュトラ、三十年物の清酒に小首をかしげる

 先日、30年寝かせたという清酒を飲む機会があった。酒の名前も蔵元も忘れてしまったが、ラベルには「1975」と大きく書かれていたのを覚えている。

 価格は四合瓶(720ml)で2,100円。おや案外安いかも、というのが最初の正直な印象。
 たとえばブランデーの場合、長く熟成させるほど価値が上がりますが、清酒の場合は過去に例がないので市場価値が定まっていないらしい。将来的には高くなるかもしれないし、あるいはいまとそれほど変わらないかもしれないとのこと。

 長く寝かせたせいか色は黄褐色に変わっており、日本酒度は-30ぐらいの甘さに。
 色といい、味といい、紹興酒のような印象でした。清酒だよ、と言われなければ、1,000人中999人が気付かないだろうなあと。たとえ言われたとしても、500人は信じないだろうなあと。

 30年も昔に長期熟成を考え実行した蔵元には素直に拍手を送りますが、そのチャレンジ精神と味は別物。
 もちろん味覚は主観的なものなので、万人が納得する絶対の評価はありませんが、わたしは一回飲めばいいかなあと。話の種になったかなあと。

 話の種と言えば、「貴醸酒」
 存在は前々から知っているのですが、一度も店頭で見かけたことがない。
 楽天市場ではいくつかあるようなので、話の種に今度買ってみましょうか。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年3月16日

バァカトシュトラ、地図の上で迷子になる

 ここは新潟某所。どうやら迷ったらしい。不安になってきた。もう泣きそうだ。地図を右へ左へ回しすぎてちょっと酔ってきた。ぐるぐるだ。……あ、いや、酔っているのは酒を飲んでいるせいか。



 三月の三連休に新潟へ行く予定。いくつかの酒蔵を見学させてもらったあと、どこかひなびた温泉宿に一泊して新潟の地酒を楽しもうと、酒食らい三人で画策している最中。
 この三人、よく酒を飲む。あればあるぶんだけ飲み尽くす。まるでいなごの襲来だ。容赦がない。

 ところでわたくしバァカトシュトラは、新潟へは一度も行ったことがない。新潟どころか日本海側は一度も、だ。よって地理に不案内だ。市町村名も方角も、さっぱり分からない。
 旅行に限らずなにをするにしても、自分なりに予備知識を蓄えて臨まなければ気が済まないたちなので、いまそれなりに勉強をしているところ。新潟にはどんな酒蔵があるのか。どんな郷土料理があるのか。どこへ行けばそれらを味わえるのか――。

 たとえば最近飲んでうまいなあと思った酒は、『よしかわ杜氏の郷』という蔵元が造った『有りがたし』
 住所は酒のラベルでもホームページでも「新潟県中頸城郡吉川町大字杜氏の郷1番地」となっているが、マピオンで見ると「吉川町」がない。検索しても出てこない。おかしいなあと思いいろいろ調べてみたら、最近はやりの合併で2005年1月1日に上越市に編入されたらしい。



 そんなわけで迷子です。古い情報と新しい情報が頭の中で混ざり合い、かなり混乱。深い森に投げ込まれたかのようです。抜け出すのが容易ではない。
 きっと酒造りで忙しいんでしょうね。住所が変わったからといって酒の味が変わるでもなし、そんなホームページやラベルなんか直す暇がない、というのなら酒食らいとしては逆に嬉しかったり。うまい酒が飲めれば、なにひとつ文句はないので。

 今後もこういった合併は続々と行われるわけで、現にわたしの実家がある町も来年1月に周辺町村と合併するとかなんとか。
 そこに住まぬ者が是非を論ずる余地は少しもないというのは重々分かっていますが、ただひとつだけ言いたいのは「カタカナの市町村名はないなあ」と。

 立ち消えになった、愛知県の南セントなんとか市。
 もし仮に、数百年も続く蔵元がカタカナの市町村名になったら、飲むほうとしては随分と萎える。清酒が清酒でなくなるような気がする。少しずつ積み重ねられてきた伝統や技が、なんの関係もないところでぶっ壊される気がする。

 いま一度話を戻し、『よしかわ杜氏の郷』。
 上越市でいいんですよね。カタカナじゃなくてよかった。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年3月3日

バァカトシュトラ、蔵元直営店に喜ぶ

 先日、池袋のロサ会館2Fにある『樽平』で飲んだ。
 ここは山形の蔵元『樽平酒造』の直営店とのことで、蔵元で造っている酒はもちろんのこと、山形の郷土料理が味わえるなかなかに感じのいい店。酒にも料理にも店員さんにも、そこかしこに郷土愛を感じた。

 わたしはこんにゃくが嫌いなのですが、ここの玉こんにゃくはなぜか食べられた。一緒に煮込んだゲソの味が染みててうまかった。
 雪割納豆は味噌漬けにした納豆なのかな。大根おろし、小口切りした葱、もみ海苔と一緒に盛られて出てきましたが、醤油はいらず、そのまま混ぜて食べた。うまい。
 酒造煎餅は蔵元から送られてきた酒粕を揚げて、特製の味噌を付けて食べるもの。これだけで酔いそうな味わいで、好き嫌いが分かれるかも。連れは苦手のようでしたがわたしは好きです。

 そんな感じで山形のうまい料理を堪能していたら、店員さんがメニューには載っていない粕取り焼酎というものがありますよ、という。清酒粕で作った焼酎ということで、面白そうなので持ってきてもらった。

 まず香りがすごい。まさに酒粕の香りで、それだけで酔ってきそう。
 味もまた独特のものがあり、他の麦や米の焼酎とはひとあじもふたあじも違う。焼酎なんだけど、どこか丸みのある清酒のような、まあ例え様もない味わい。

 うまい清酒を出し、その酒に合う郷土料理を食べさせてくれる店――。それが蔵元直営店の一番の魅力。
 自分のところの酒を提供するということは、酒の品質管理にも気を使っているはず。間違いのない酒が飲める。
 また、酒に関する知識も深い。酒や料理で分からないことがあれば、気軽に訊ける。訊けば店員さんと懇意になれる……かもしれない。
 好きな酒(蔵元)が直営店を持っていたなら、それはぜひとも一度は行くべきです。うますぎて、面白すぎて、つい飲みすぎてしまうのが難ですが。

樽平酒造株式会社
樽平 (蔵元:山形 最寄駅:池袋駅)
銀座樽平 (蔵元:山形 最寄駅:新橋駅)

 また、他にも都内に蔵元直営店がないか調べたところ、いくつかの店が見つかった。

酒蔵 天狗舞 (蔵元:石川 最寄駅:新宿駅)
酔心 (蔵元:広島 最寄駅:浅草駅、他)
稲田屋 (蔵元:鳥取 最寄駅:東京駅、他)
蔵人厨ねのひ (蔵元:愛知 最寄駅:東京駅)
にほんさかり (蔵元:兵庫 最寄駅:東京駅)
四季の味 香梅 (蔵元:山形 最寄駅:茅場町駅)

 過去も現在も、全国のおいしい酒が下ってくる酒都東京。飲み歩かないと損ですね。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年2月21日

バァカトシュトラ、適温をよく忘れるがなんとか思い出す

 清酒を飲むとき、はてこの酒は冷やがいいのか常温がいいのかあるいは燗がいいのか、と思い悩むことが多々ある。瓶のラベルに適温が書かれてあればその通りにするのですが、そう親切な酒ばかりではない。
 そんなときは酒の名称から適温を連想する。文字にヒントが隠されている。

連想1 連想2 適温の目安
生酒 フレッシュ 新鮮さが命 絶対に冷やす
吟醸酒 フルーティ 果物 温めない
純米酒 米の旨味 おにぎり 温めてもいいし、冷めてもうまい
醸造酒・普通酒 安い 手軽に飲める 好きにして飲めばいいさ

 酢豚のパイナップルが許せる人は、吟醸酒を温めてもよし。上記はあくまでも目安ということで。
 ちなみに酒の種類は以下の通り。

特定名称上の表示 原材料 精米歩合 その他の要件
高級酒 純米大吟醸酒 米・米麹 50%以下 吟醸造り
固有の香味、色沢が特に良好
純米吟醸酒 米・米麹 60%以下 吟醸造り
固有の香味、色沢が良好
大吟醸酒 米・米麹
醸造アルコール
50%以下 吟醸造り
固有の香味、色沢が特に良好
吟醸酒 米・米麹
醸造アルコール
60%以下 吟醸造り
固有の香味、色沢が良好
特別純米酒 米・米麹 60%以下または特別な
製造方法(要説明表示)
香味、色沢が特に良好
純米酒 米・米麹 ×70%以下→○下限なし 香味、色沢が良好
特別本醸造酒 米・米麹
醸造アルコール
60%以下または特別な
製造方法(要説明表示)
香味、色沢が特に良好
本醸造酒 米・米麹
醸造アルコール
70%以下 香味、色沢が良好
普通酒 原材料や精米歩合あるいは原料米などから、上記特別名称に当てはまらないもの

※特別名称酒に関しては、原料米の等級は「1、2、3級米のみ」、麹米使用歩合は「15%以上」という決まりがあります。
※大吟醸酒、吟醸酒、特別本醸造酒、本醸造酒のアルコール添加量は「アルコール分95度換算で、白米重量の10%以下」という決まりがあります。


 知ってる方には野暮ですね、失礼しました。

 バァカトシュトラはかく語つた。



※2005年4月5日加筆修正【重要】

 古い本ばかり読んでいたせいで、大きな勘違いをしていました。
 平成16年1月1日より「清酒の製法品質表示基準」の一部が改正されたようで、純米酒の精米歩合の下限が撤廃されました(上の図では赤字で修正)。ラベルにきちんと精米歩合を明記していれば、純米酒と表記してもいいようになったようです。

 以前、『有りがたし』を飲んだときに「精米歩合90%なのに純米酒なの」という妙な違和感があったんですよねえ。これで納得です。

■参考
日本の酒(日本酒造組合中央会)
お酒の事典(月桂冠)

2005年2月17日

バァカトシュトラ、清酒は日本酒の一部だと悟る

 いわゆるみなが日本酒と呼んでいる、透明の酒。
「清酒というちゃんとした名前があるのだから日本酒はおかしい」といったニュアンスの文章を、以前池波正太郎のエッセイで読んだ。酒瓶を見ると、清酒とは表記されていても日本酒とは書かれていない。日本酒を辞書で引くと、「日本特有の酒。特に、清酒をいう(goo辞書)」となっている。つまり狭義では清酒だけが、広義では焼酎や泡盛までもが日本酒ということになる。

広義での日本酒。なにかおかしい
広義での日本酒の意味。なにかおかしい

 以降わたしは日本酒という呼び方を嫌い、清酒せいしゅと言い続けてきたのですが、最近その考えも軟化してきた。酒屋のいわゆる「日本酒コーナー」へ行くと、清酒以外のものが多いことに気付く。冬場であれば季節限定のにごり酒もあるし、軽いアルコールで飲みやすさを追求した発泡清酒もある。これらは日本酒ではあれ、清酒ではない。

わたしの中での日本酒の意味。しっくりくる
わたしの中での日本酒の意味。しっくりくる

 こうやって図にすると、あらためて日本酒の懐の広さに気付かされた。
 清酒のことは相変わらず清酒と呼び続けますが、今後は日本酒全体にも目を向けてみよう。

 バァカトシュトラはかく語つた。

2005年2月17日