サントリーシングルモルトセミナー
2006年11月27日(月)、サントリー赤坂オフィス(最寄駅:赤坂見附駅)で行われた『ウイスキーセミナー&試飲会』へ招待されたので行ってきた。
生粋の清酒党なので普段はまったくウイスキーを飲まない。つまりは味が分からないし、価値も分からない。逆に余計な知識がまるでないだけに、気負うところがひとつもない。
蒸留酒を知ることによりいままで気がつかなかった醸造酒の姿が見えてくるかもしれない、と考えたりもしたので、喜んで参加することに。
19時よりまずはセミナー。スライドを見ながら、講師の輿水精一さん(サントリーのチーフブレンダー)の話に耳を傾ける。
ちなみに「ブレンダーの仕事」をサントリーのメールから引用すると「複数のウイスキー原酒を混ぜ合わせ、それぞれの個性を引き出しながら、理想の作品(製品)を作り上げること」とのこと。チーフブレンダーの輿水さんは、サントリーウイスキーの品質を決める最終評価者らしい。
つまりは清酒の世界で言うところの杜氏のような存在でしょうか。
清酒も、造ったものがそのまま商品になるわけではない。同じ原料米、同じ精米歩合、同じ酵母で造ったものでも、タンクによって微妙に差が出る。
それらを混ぜ合わせ、瓶ごとにばらつきが出ないように決めるのは杜氏の仕事。「味を決める」という意味では、通ずるものがある。
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 サントリーのチーフブレンダー 輿水精一さん |
 原酒などをテイスティング |
清酒との違いを意識しながら、さらに話を聞く。
ウイスキーの原酒を初めてテイスティングしたのですが、味、香りともに驚くほど個性がありますね。たとえるなら、清酒の「無濾過生原酒」を飲んだときに感じる“蔵が持つ個性”といったところ。
透明感のあるもの、品を感じるもの、重厚さがあるもの、艶っぽいもの。実に面白い。
これが同じ仕込みの酒でも、ある程度の熟成期間を経ることで樽ごとによって微妙に差が出てくるというから、さらに面白い。
ウイスキーってただの蒸留酒とは違い、熟成とブレンドありきの酒なんですねえ。原酒のテイスティングをすることで、深く理解することができた。
熟成やブレンドを必要としない蒸留酒であれば、ほぼ毎年同じような味のものを造ることができるが、ウイスキーはそう簡単にはいかない。同じ銘柄でも年度によって味わいにごくごくわずかな差があるそうで。まったく同じ味の酒は絶対に造れないそうで。
その辺の感覚は清酒に大いに通ずるものがあるなあと、妙に感心したり。清酒も、その年の原料米の出来具合や年間降水量よる仕込み水の質のわずかな違い、仕込み時期の天候などといった要因で、同じ味の酒は絶対に造れない。「今年の××は去年よりもいい」といったことが、ワインと同じように言われますからねえ。
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懇親会&試飲会
このセミナーは、実にためになった。まったく異なるものだと思っていた清酒とウイスキーの類似点や近似性を知ることができて、エキサイティングだった。
さて、セミナーのあとは懇親会&ウイスキー試飲会。サントリーの経営するバー『DEN』へ移動する。こちらでは以下のものをいただいた。
ボトル1本10万円の酒って、飲んだことがない。ちなみに山崎25年や響30年は、バーではグラス一杯だと5,000円らしい。
こんなチャンスは滅多にないので「せっかくなので……」と言葉では遠慮しながらも笑顔を振りまき、ここぞとばかりにいただいた。それぞれ1杯ずつと、山崎25年と響30年はさらにお代わりまでした。
高い酒って、絶対の風格がありますねえ。高い理由がその味に出ている。説得力を持っている。
清酒の『梵 超吟』を飲んだときに近いような、そんな感動があった。
輿水さんの話を聞きながら、グラスを傾けるひととき――。こんな贅沢って、なかなかないですねえ。
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 モルトバー「DEN」
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 お土産 |
至福の時間はあっという間に過ぎ、22時ごろお開きに。
帰りにはお土産までいただいた。
- 山崎12年(180ml)
- 白州12年(180ml)
- 響17年(180ml)
- ザ・プレミアムソーダ(350ml)
サントリーさん、ありがとう!
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【その他、上記で書き洩れたことのメモ】
- ウイスキーの味わいの違いは、仕込み水が大きく左右するとのこと。
山崎の水を白州に運んで仕込めば、山崎のような味わいになるらしい。
- 発酵の際には木桶とステンレスの2種類を使い分ける。
木桶だと蒸溜所内に棲みつく自然の乳酸菌が働きやすいらしい。清酒の「蔵付き酵母」に近い感覚ですね。