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夏の帰省 - 2005年8月12日(金)〜8月15日(月)

12日(金) 帰省

 上野から新幹線で3時間ちょっと。3月以来の帰省。
 いつもはビールなんか飲んだりするのですが、今回は初めてのカップ酒。キオスクってカップ酒の品揃えはよくないですねえ……。今度からはあらかじめ買っていったほうがいいかなと思ったり。

13日(土) 犬と酒と

 朝は5時に目が覚める。姪っ子がぎゃあぎゃあうるさい。
 そのまま朝食を済ませ、今回初対面となる土佐犬テルと犬散歩。
 一度写真では見ていましたが、本当に土佐犬らしからぬ面構え。知らない人が見たら、大きなビーグルと間違えるだろうなあと思ったり。

テル(1歳5ヶ月・36kg)
テル(1歳5ヶ月・36kg)
母犬が土佐とピットブルのハーフらしい
母犬が土佐とピットブルのハーフらしい
鼻がぶさいく
鼻がぶさいく
鼻だけ残念
鼻だけ残念
地面が濡れているのは犬を洗ったから
地面が濡れているのは犬を洗ったから
汚れるのでツナギを着て
汚れるのでツナギを着て
あ、前にいたテツがいなくなって、代わりに別のが増えていた
あ、前にいたテツがいなくなって、
代わりに別のが増えていた
名前は聞いていない
名前は聞いていない
頭が大きくいかにも土佐犬の風貌



 昼12時からは、予約していた八戸酒類八鶴工場にて蔵見学。高校時代の友人と3人で伺う。
 出迎えてくれたのは工場長の橋本崇さん。大正の頃に建てられたという大きな蔵に入り、見学がスタート。

 まず始めにスリッパに履き替えて2階に移動。洗米や浸漬、蒸米を行う部屋へ通される。
 普通酒などはこの青い巨大な機械で行い、吟醸酒などは甑(こしき)を使うとのこと。見学者用の説明パネルも用意されており、視覚的に分かりやすくていいですね。
 なお八鶴では、精米は外部に委託しているらしい。

八戸酒類八鶴工場

洗米・浸漬・蒸米を行う機械
洗米・浸漬・蒸米を行う機械
甑(こしき)の説明パネル
甑(こしき)の説明パネル

 次に通されたのは、麹室(こうじむろ)。夏場で酒を作っている時期ではないので、なかに入れさせてもらうことができました。
 麹蓋(こうじぶた)を置く棚を前に、麹についての説明を受ける。

「冬場であれば、麹室のなかは非常に暑い」
「蒸米の温度を一定に保つために、数時間毎に起きて麹蓋の順番を入れ替える作業などをする」
「大吟醸用の麹蓋は、他のものよりもひと回り小振り」

 ちょっと気になったので納豆について質問してみた。
 納豆は絶対というわけではないけど、まず食べないらしい。ただ見学者も朝に納豆を食べてきていないとも限らないし、それほど過剰なまでに神経質にはならないとのこと。んー、なるほどー。

麹蓋(こうじぶた)を置く棚
麹蓋(こうじぶた)を置く棚
麹室(こうじむろ)の説明パネル
麹室(こうじむろ)の説明パネル

 次に通されたのは、酒母を造るタンクを置く部屋。夏場なのでタンクはありませんでしたが、面白い話は聞けた。

「速醸酵母の場合は12日ほど、山廃酵母の場合は20日ほどでできる」
「酵母は温度管理に気を使う。暖気樽(だきだる:湯たんぽのようなもの)を入れて、温度の上げ下げをする」
「普通飲む日本酒の酸度は高くても+2くらいだが、乳酸(乳酸を含んだ酵母だったかな?)は+6〜+7くらいになる」



 次に通されたのは、蒸米・麹・水を仕込むタンクが並ぶ仕込蔵。階段をちょっと上がり、タンクの上のほうから見せてもらいました。
 タンク1本で、一升瓶にすると3,200〜3,300本になるらしい。

 仕込みは添・仲・留の三段仕込みで、約20日ほど。
 本造醸酒など醸造アルコールを添加するタイプの酒の場合は、三段仕込みが終わったあとに添加するらしい。醸造アルコールは始めの段階やあるいは長いこと入れておくと、発酵に問題が出てくるみたい。

仕込蔵
仕込蔵
ずらりと並ぶタンク
ずらりと並ぶタンク

 ここでちょっとひと休み。吟醸酒、純米吟醸酒、本醸造酒をきかせてもらいながら、しばし歓談。

 事前に協会10号酵母(明利小川酵母)は八鶴から採取されたらしいということを知りそれを訊いてみたところ、「そう言われているみたいですねえ」という返事が返ってきた。当の蔵でもやはり分からないらしい。
 分からないことは分からないと、素直に応えてくれるところが嬉しかったり。

 また、八戸酒類には「八鶴」「みなと(旧:男山)」「菊駒」「稲川」「花開」の5つの工場があり、それぞれの関係についても訊いてみた。
 昭和の初めの頃に経営の利便性から統合したのだが、それぞれ蔵同士での技術交流等は特になく、まったく独立した形でやっているとのこと。
 なお、現在は「稲川」「花開」では酒造りをやめており、ブランドとして名前が残っているらしい。

※後日改めて調べてみたところ、蔵の合同について分かりやすいページが見つかりました。

吟醸・純米吟醸・本醸造を試飲

 試飲を終えて1階に戻り、連続上槽機(通称ヤブタ。ヤブタは連続上槽機を作っている会社の名前)を見せてもらう。
 普通酒などはこれで搾り、吟醸酒は槽(ふね)を使うとのこと。また、冬場であれば搾りたてが試飲できるらしい。んー、よだれが出そう……。

連続上槽機(連続圧搾機)
連続上槽機(連続圧搾機)
連続上槽機の説明パネル
連続上槽機の説明パネル

 ひと通り説明を受けて、これにて見学は終了。帰りに180mlのミニボトルをお土産にもらったりして、まさかそんなことを用意してくれているとはびっくり。
 はじめに書き忘れてしまいましたが、見学の前に見学のあとになにか予定があるかを訊かれ、特に予定もなかったのでたっぷり時間を掛けて説明してもらうことができました。橋本さんの気遣いに感謝です。ありがとうございました!

 酒造りの方法や手順など、その手の本を読めばなんとなくは理解できるのですが、やはり“生の声”として聞くと、理解の度合いが違いますねえ。染み入ります。
 今度はぜひとも冬に訪れてみたいなあと思ったり。




 12時にスタートした見学が終わったのが13時すぎ。お腹も空いてきたので、屋台が並ぶ『みろく横丁』へ。ホームページを見ていて気になった『浜ちゃんラーメン』で、ほや酒(580円)とうに酒(780円)をいただく。

 最近自分でも変わり酒を作ることに凝っており、レシピを訊いてみた。
 ほや酒は生のほやを使用し、一晩真水に浸けて塩抜きしたものを適度な大きさに切って、燗した酒に入れるらしい。磯の香りとほやの香りがすばらしい。
 一方うに酒は、蒸したうにを使うとのこと。以前自分で作ったときは生うにを使ったのですが、その辺があまりおいしくならなかった理由かなあと。こちらのうに酒は、うにの風味と塩加減が絶妙でした。

浜ちゃんラーメン メニュー1
(クリックで大きな画像を表示)
浜ちゃんラーメン メニュー2
(クリックで大きな画像を表示)
コの字型のカウンター
コの字型のカウンター
9人ぐらい座れるかな
変わり酒(ほや酒・うに酒)
変わり酒(ほや酒・うに酒)
どちらも潮汁のような色合い
ほや酒
ほや酒
うに酒
うに酒



 酒も入ったところで、次は腹ごしらえ。先ほど見学した八鶴が経営する『大正ロマン』へ行く。
 事前にどこかのページでグラス1杯100円でお試しができるというのを見たのですが、メニューを見ると特に書かれていない。店員さんに訊いてみると「できますよ」とのこと。銘柄は八戸酒類5工場の酒があり、「八鶴」「菊駒」「男山(現:蔵物語)」「稲川」「花開」のすべてを持ってきてもらう。
 なかでも稲川と花開はマイナーな酒なので、メモを取った。稲川は「香り穏やかでみずみずしい」、花開は「香り高く米米しい」という印象。本造醸なのか純米なのか、どのクラスかは訊くのを忘れちゃいましたが……。

大正ロマン外観
大正ロマン外観
大正ロマンの説明パネル
大正ロマンの説明パネル
大正ロマン メニュー1
メニュー1
大正ロマン メニュー2
メニュー2
大きさ比較のため友人のタバコを並べました
大きさ比較のため友人のタバコを並べました
これで100円は安い
帆立・鰹丼(800円)
帆立・鰹丼(800円)



 八戸の有名な居酒屋といえば『ばんや』。今回は昼だったので、場所の確認と外観の写真を。
 次回は夜に時間を作って、ぜひとも行ってみたいです。

居酒屋ジャンキーさんのHP
Yahoo!グルメ
不思議にみちみち惑星AOMORI

ばんや




 八戸の市街地を離れ、次は郊外へ。鮮魚や塩干珍味、青果、精肉、お土産などが揃う『八食センター』へ行く。
 たまたま「夏の吟撰酒祭(8/6〜8/17)」というイベントをやっており、青森県内の酒を試飲させてもらう。10蔵くらいきていたのかな。各3種類くらい試飲したので、合計すると30種類くらい。結局試飲しなかった酒を3種類買って帰る。

つるばら酵母使用純米酒 菊駒(純米酒)
つるばら酵母使用純米酒 菊駒(純米酒)
三戸からのさくら姫(純米酒)
三戸からのさくら姫(純米酒)
桃川にごり酒カップ(普通酒)
桃川にごり酒カップ(普通酒)



 買い物を済ませ、地元に戻る。『小島商店』へ行き、また酒を買い込む。
 高校時代はこの店の前を幾度となく通ったはずだけど、実際に店に入るのは初めて。ホームページを見るとオリジナルの酒もあるようで、つまりはそれだけ清酒に力を入れているとう証拠。

 ラベルを見るとこの「三戸乃里」は、「陸奥八仙」で有名な八戸酒造が醸造しているんですよねえ。ちょっと期待。
 レジへ持って行くと、「三戸の里」という風呂用の酒が並んでいて、四合瓶で300円。店員さんに訊いてみると、あくまでも風呂用なので飲用には向いていないらしい。裏ラベルを見るとこちらの店主が試行錯誤を繰り返して作ったと書かれてあり、その清酒への思い入れを汲んで購入してみた。

三戸乃里 特別本醸造
三戸乃里 特別本醸造
三戸の里(風呂用の酒)
三戸の里(風呂用の酒)



 夜はもうひとり友人が増え、4人で飲み。2ヶ月ほど前にオープンしたという『三八一(みやいち)』という居酒屋へ。
 昼は清酒ばかりだったので、今度は焼酎。かぼちゃ焼酎やごぼう焼酎、長いも焼酎にひし焼酎と、変わった焼酎をどんどん持ってきてもらう。
 洋酒だとペルツォフカ(唐辛子ウォッカ)やズブロッカ(ズブロッカ草ウォッカ)もあり、酒瓶を見ているだけでまあ飽きない。地元に帰るたびに行きたくなる居酒屋になりました。

かぼちゃ焼酎・ごぼう焼酎・長いも焼酎
かぼちゃ焼酎・ごぼう焼酎・長いも焼酎
ひし焼酎
ひし焼酎

14日(日) 二日酔いで墓参り

 さすがに前日の酒は多すぎた。頭痛薬を飲み、昼頃まで寝る。
 夕方からは墓参り。この日したとこといえばこのくらいで、おとなしく過ごす。

15日(月) また墓参り、そして帰途

 昼はオムライスがおいしいという『れすとらん風来坊』で昼食。昔ながらのレシピで作ったという元祖オムライス(800円)をいただく。
 この元祖オムライスは、チキンライスを薄焼きの卵で包んだやり方ではなく、最初から卵を混ぜ込んで焼いた(炒めた)というもの。味付けも薄く、素朴な味わいでおいしかったです。

 この日も午後に墓参り。その後、従兄弟に駅まで送ってもらい、夜の10時に東京の部屋に戻る。
 結局今回の帰省では、釣りに行けませんでした。ちょっと残念。
元祖オムライス(800円)