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映画レビュー [カ行]

ガタカ

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。


■感想
 んー、意外といいです。好きです、こういうの。

 遺伝子レベルでの能力値という、決して越えることのできない "壁" 。方法はどうであれその壁に立ち向かうか、あるいは背を向けるのか。常人であれば絶対に無理だと悟ったときに諦めるのが普通だと思うけど、この主人公ビンセントは諦めない。必死でしがみつく。なぜならそれは、彼の夢だから。理屈うんぬんじゃなく夢だから……。
 確かに身体的能力は劣っている。それは克服しようがない。しかし、知能はどうだろう。気持ちはどうだろう。遺伝子工学により生まれたエリートよりもむしろ勝っているかもしれない。

 身体はかりそめ。優れた身体を持ったものが素晴らしい人生を送れるとは限らない。エリートにはエリートの苦悩があり、それはもうひとりの主人公ユージーンを見れば分かること。
 不適性者のビンセントと適性者のユージーン、そこに適性者でありながら身体的に若干の劣勢がみられるアイリーンが絡むことにより、三者三様の見事な構図ができあがる。自らの身体を拒む者、捨てる者、受け入れる者。3人に共通するのは悲しい空気を身にまとっているということ。音楽の効果も相乗し、観ている者に息苦しさを感じさせる。

 最終的に3人の帰着した場所は異なるが、それぞれの決断に間違いはないだろう。彼らにとって最上の決断だと思える。結局人生は「能力により選ばれる」のではなく「意志により選ぶ」ことが大切。それはいつの世も変わらない。忘れてはならない。その作品はそう教えてくれるような気がする。未見のかたはぜひ。

追記
 それにしてもイーサン・ホークって、憂いキャラをやらせたらぴかいちだなと思う。この『ガタカ』にしてもそうだし、『いまを生きる』『リアリティ・バイツ』『トレーニング デイ』もそう。悲哀の似合う役者です。好き。


■台詞抜粋
 ○ビンセント「僕は僕だ」
 ○ビンセント「僕に何ができるか決め付けるな」
 ○ユージーン「体を貸すかわりに夢をもらった」

2003年4月27日(DVD)Good!




■感想
 相変わらず面白い。前回書いた感想と全く同じように感じれてよかった。

 ちなみに特典映像のメイキングを見たんだけど、どう考えてもナレーターは「ユマ・サーマン」じゃなく「ウーマ・サーマン」って言っている。どれが本当?

2003年10月5日(DVD)Good!

表題 Gattaca(ガタカ)
(1997年 / アメリカ / 106分)
監督 アンドリュー・ニコル
脚本 アンドリュー・ニコル
撮影 スワヴォミル・イジャック
美術 ヤン・ロルフス
音楽 マイケル・ナイマン
出演 ビンセント・A・フリーマン / ジェローム …… イーサン・ホーク
アイリーン ………………………………………… ウーマ・サーマン
ジェローム・ユージーン・モロー ………………… ジュード・ロウ
ビンセントの弟、アントン …………………… ローレン・ディーン
[DVD]
ガタカ

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 価格:¥2,625(税込)

カッコーの巣の上で

■内容
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■感想
 精神病患者が狂っているのか、病院側の人間が狂っているのか、その辺が分からなくなってくる自分が1番狂っているのかもしれない。
 なんかよく分からないうちに観終わったというのが正直なところだけど、それはあまりにも出演者たちの演技が自然で、引っかかることなく観てしまったからかもしれない。
 ジャック・ニコルソン、ダニー・デビート、クリストファー・ロイドの若い頃が見れる面白い作品です。

2003年9月19日(DVD)

表題 One Flew Over The Cuckoo's Nest(カッコーの巣の上で)
(1975年 / アメリカ / 133分)
監督 ミロス・フォアマン
脚本 ローレンス・ホーベン / ボー・ゴールドマン
原作 ケン・キージー
撮影 ハスケル・ウェクスラー
出演 ランドル・パトリック・マクマーフィ …… ジャック・ニコルソン
ラチェッド婦長 …………………………… ルイーズ・フレッチャー
ハーディング ……………………… ウィリアム・レッドフィールド
マーティニ ………………………………………… ダニー・デビート
テイバー …………………………………… クリストファー・ロイド
ビリー・ビビット …………………………… ブラッド・ドゥーリフ
[DVD]
カッコーの巣の上で

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 価格:¥1,575(税込)

彼女を見ればわかること

『キーナー医師の場合』、『レベッカへの贈り物』、『ローズのための誰か』、『おやすみリリー、おやすみクリスティーン』、『キャシーを待つ恋』の5章からなるオムニバス。複数の章にまたがって登場する人物もいるが、深く干渉しあうことは決してなく、淡々と物語りは流れてゆく。

 彼女たちに共通するものは "孤独" という気持ち。それは誰もが日常の中で抱える可能性のある孤独であって、決してドラマチックではない。それゆえに深い感動は得られにくいかもしれないが、 "なにか" が心の中で引っかかる。

 全ての章は "孤独から脱却する兆し" が見えた時点で終了しているが、決してハッピーエンドとはいえまい。なぜなら孤独から抜け出すことが "エンド" ではないから。それでも人生は続いていくし、抱えるものは減ったりはしないから。

 この映画を観て感傷を感じた人は、彼女たちと分かち合うことが出来るだろうと思える。「人は抱えるものをシェアリングしあい、軽くすることが出来る」ということ。それが、彼女らを見てわかったこと。

2002年7月31日(Video)


 レンタル落ちしたものを200円で購入。ひさびさに再見。

 第5章に登場する盲目の女性キャロル(キャメロン・ディアス)の、「女は自分の場所を探すものよ」という台詞がこの映画の一番のメッセージかな、と。
 本当に“どこか”といった場所ではなく、“だれか”という場所を探しているんですよねえ、みんな。
 他者との繋がりに期待したり、失望したり、諦めたり、また欲したりして、傷付きながらも安住できる場所を探していく姿が、悲しくもあり、また強くも思える。

 初見のときは結構いい映画だという記憶があったのですが、今回はそうでもなかったり。
 観ている当人のメンタル状態によって、がらりと印象が変わる映画だと思います。映画って心に響くときと響かないときがあるので、一回で判断しちゃ駄目ですね。

2005年4月29日(Video)

表題 Things You Can Tell Just by Looking at Her(彼女を見ればわかること)
(2000年 / アメリカ / 110分)
監督 ロドリゴ・ガルシア
脚本 ロドリゴ・ガルシア
撮影 エマニュエル・ルベツキー
音楽 エドワード・シェアマー
出演 1.キーナー医師の場合
 産婦人科医、キーナー ………………………………… グレン・クローズ
 占い師、クリスティーン・テイラー …… キャリスタ・フロックハート

2.レベッカへの贈り物
 銀行の支店長、レベッカ・ウェイモン ……………… ホリー・ハンター
 レベッカの彼氏、ロバート ……………………… グレゴリー・ハインズ
 レベッカの部下、ウォルター ………………………… マット・レイヴン
 ホームレス、ナンシー …………………………………… ペニー・アレン
 産婦人科医、デビー ……………………………………… ロマ・マフィア

3.ローズのための誰か
 童話作家(教師)、ローズ ………………………… キャシー・ベイカー
 ローズの息子、ジェイ ………………………………… ノアー・フレイス
 アルヴィン病院勤務、アルバート ……………… ダニー・ウッドバーン

4.おやすみリリー、おやすみクリスティーン
 占い師、クリスティーン・テイラー …… キャリスタ・フロックハート
 クリスティーンの恋人、リリー …………………… ヴァレリア・コリノ

5.キャシーを待つ恋
 盲目の女、キャロル・フェイバー ……………… キャメロン・ディアス
 キャロルの姉、刑事、キャシー ………………… エイミー・ブレナマン
 キャロルの恋人、レベッカの部下、ウォルター …… マット・レイヴン
 キャシーの同級生、カルメン・アルバ …… エルピディア・カリージョ
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彼女を見ればわかること

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髪結いの亭主

■内容
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■感想
 80分程度の映画だし、感想述べるような野暮ったいことはあまりしたくない。掛け値なしにいい作品なので、未見のかたはぜひ観てほしい。
 こういう映画が分かる人と分からない人は、なにか決定的に違うような気がする。それは "好き" という意味で理解してもいいし、 "嫌い" という意味でもいい。大事なのは "主題" をつかむこと。
 主題を理解できず、 "つまらない" と思った人は、10年後ぐらいに見直すと理解できるかもしれない。とにかく深い作品です。

2003年6月16日(Video)Good!

表題 Le Mari De La Coiffeuse(髪結いの亭主)
(1990年 / フランス / 80分)
監督 パトリス・ルコント
脚本 パトリス・ルコント
撮影 エドゥアルド・セラ
音楽 マイケル・ナイマン
出演 アントワーヌ …… ジャン・ロシュフォール
マチルド ………………… アンナ・ガリエナ
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髪結いの亭主

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 価格:¥3,129(税込)

キリング・ミー・ソフトリー

■内容
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■感想
 前半はよかったんだけど、後半はぐだぐだ。釈然としないことこの上なし。納得できるのは最後の台詞の「激しい恋は燃え尽きる定め」といったところだけ。
 んー、観る価値ないかも。

2003年6月30日(DVD)

表題 Killing Me Softly(キリング・ミー・ソフトリー)
(2000年 / アメリカ / 101分)
監督 チェン・カイコー
脚本 カラ・リンドストロム
撮影 マイケル・コールター B.S.C.
美術 ジェマ・ジャクソン
出演 デザイナー、アリス・ラウデン …………… ヘザー・グラハム
登山家、アダム・タリス ……………… ジョセフ・ファインズ
アダムの姉、デボラ・タリス …… ナターシャ・マケルホーン
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クッキー・フォーチュン

■内容
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■感想
 無理に整えた体裁はいつかは崩れる、自分優先の独りよがりは身を滅ぼす、といった箴言を、皮肉たっぷりのおかしさで見せてくれる作品。

 往々にして人生はままならない。見栄や欲で破滅する場合もあれば、想像もしなかった真実で幸せを見つける場合もある。
 生真面目にそれを語ると「きれいごとだ」と笑われるところを、ブラックユーモアで見せることで逆に笑わせてくれるアルトマン監督の手腕は、やはりすごい。「マッシュ」「ウエディング」と同じくらい好きな作品です。

2004年12月7日(Video)

表題 Cookie's Fortune(クッキー・フォーチュン)
(1999年 / アメリカ / 118分)
監督 ロバート・アルトマン
脚本 アン・ラップ
撮影 栗田豊通
音楽 デイヴ・スチュワート
出演 老女、クッキー …………………………………… パトリシア・ニール
黒人の男、ウィリス …………………………… チャールズ・ダットン
クッキーの姪、カミール …………………………… グレン・クロース
カミールの妹、コーラ …………………………… ジュリアン・ムーア
コーラの娘、エマ ……………………………………… リヴ・タイラー
エマのボーイフレンドで保安官、ジェイソン …… クリス・オドネル
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グッドモーニング・バビロン!

 20世紀初頭。イタリアで教会の修復工事を行う職人ボナンノとその7人の息子たち。折りの不況から父ボナンノは引退を宣言し、息子たちにも好きに生きるようとに言う。
 その言葉を受けたニコラとアンドレア兄弟はアメリカに希望を抱き、渡米する。ふたりを待ち受ける運命は、はたしていかなるものなのであろうか……。


 いまいちピンときませんでした。
 しいて挙げるなら、親から子へ、子から孫へ職人魂は受け継がれているし、この映画を撮ったタビアーニ兄弟にも先人たちの映画魂が受け継がれてるんだろうなあということ。それだけ。

2002年9月6日(Video)

表題 Good Morning Babilonia(グッドモーニング・バビロン!)
(1987年 / アメリカ・フランス・イタリア / 118分)
監督 パオロ・タビアーニ / ビットリオ・タビアーニ
脚本 パオロ・タビアーニ / ビットリオ・タビアーニ / トニーノ・グエッラ
撮影 ジュゼッペ・ランチ
音楽 ニコラ・ピオバーニ
出演 職人ニコラ ……………………………… ヴィンセント・スパーノ
職人アンドレア …………………… ジョアキム・デ・アルメイダ
ニコラとアンドレアの父ボナンノ …… オメロ・アントヌッティ
映画監督D・W・グリフィス ………………… チャールズ・ダンス
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グッドモーニング・バビロン!

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グランド・ホテル

■内容
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■感想
 さまざまな客室(場所)の人間が交差し、物語を形成する「グランド・ホテル形式」という言葉を生み出した作品。誰が主役というわけでもなく、誰もが主役といったところ。当時は目新しかったのかもしれないが、いま観ると特に面白みはない。

 どこに焦点を当てるかで映画の感想は違ってくるのかもしれないが、強いてひとつ挙げるならば、女の欲深さと、男の愚かさとがよく分かる作品だと思った。
 金になびき、肩書きになびく。それが女の本質。全員が全員そうとはいわないけど、見ているとうんざりする。こういう調子のいい女っていやだねえ。

追記
 映画「グランド・ホテル」を下地にしたと思われる井上雅彦編集の「グランドホテル」「夏のグランドホテル」は読書好きな人にはおすすめ。
  "とあるグランドホテルの夜。○○という名のバー。△△というなの料理店" といった必要最低限の設定のなかでそれぞれの作家がそれぞれのやりかたで描いており、アンソロジーとしてはちょっと異色。そういう手法をモザイクノベルというそうです。興味のあるかたはぜひ。

2003年8月24日(Video)

表題 Grand Hotel(グランド・ホテル)
(1932年 / アメリカ / 112分)
監督 エドマンド・グールディング
原作 ビッキー・バウム
撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ
出演 バレエダンサー、グルシンスカヤ …… グレタ・ガルボ
男爵と名乗る紳士、ガイゲルン …… ジョン・バリモア
速記者、フレムヒェン ……… ジョーン・クロフォード
実業家、プライジンク ………… ウォーレス・ビアリー
病気の男、クリンゲライン …… ライオネル・バリモア
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グリーン・カード

 居住資格(グリーンカード)が欲しいフランス男性の音楽家ジョージ・フォレーと、温室付きのアパートメントに住みたいアメリカ女性の園芸家ブロンティー・パリッシュ。
 結婚すればグリーンカードを得られるジョージと、夫婦であれば温室付きの部屋を借りることができるブロンティーは、互いに1番欲しいものを得るためという意味では利害関係が一致しており、「一緒に住まない」「ジョージがグリーンカードを取得したら離婚する」を条件に偽装結婚をする。
 ある日、晴れてお気に入りの部屋を借りることができたブロンティーの元へ、入国管理局の調査員がやってくる。その目的は実際に夫婦として暮らしているのかどうかという調査だった。
 急きょ手紙でジョージを呼びつけ、その場はなんとかしのいだふたりだったが、後日あらためて面接をすることになってしまう。もし偽装結婚ということが分かってしまえば、ジョージは国外強制退去、ブロンティーも罪に問われることに。
 そこで面接日までの2日間、お互いを知るために渋々ながらも一緒に住むことを決めたふたりだった……。


 粗野で大男のジョージと、繊細できゃしゃなブロンティー。脂っこい料理とエスプレッソが好きなジョージと、シリアル(ジョージが言うところの "小鳥の餌" )とノンカフェインのコーヒーが好きなブロンティー。性格も好みもまるで正反対のふたりが、渋々とはいえ一緒に住むことにより、なんらかの心境の変化が起こることは想像するにたやすい。ここまでは理解できる。
 しかし、ジョージが本当に音楽家だったとか、温室のために結婚する女性がいるだとか、脚本・演出に多少の無理がある感はいなめない。
 いくつか気になる部分がありながらも、全体的にゆったりとした感じがして、リラックスして観ることができた。「どうしたら人は人を好きになるか」といったプロセスは、いま現在片思いしている人が観れば共感できるものを得ることができるかもしれないし、あるいは恋人同士で観てもあたらめて気付くものがあるかもしれない。絶対観てとはおすすめできないけど、スタンダードな1本としてすすめたい映画ですね。

 ちなみに温室は英語でグリーンハウス。緑と緑で繋がりを持たせようとする分かりやすい寓意も、この映画だったらなぜか許せてしまう。そんな意味でもスタンダードな1本かな。

2002年9月3日(Video)

表題 Green Card(グリーン・カード)
(1990年 / アメリカ / 107分)
監督 ピーター・ウィアー
脚本 ピーター・ウィアー
撮影 ジェフリー・シンプソン
音楽 ハンス・ジマー
出演 ジョージ・フォレー ………… ジェラール・ドパルデュー
ブロンティー・パリッシュ …… アンディ・マクダウェル
ブロンティーの友人ローレン ……… ベベ・ニューワース
ブロンティーの恋人フィル …… グレッグ・イーデルマン
ブロンティーの父 ………………………… ロイス・スミス
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グリーン・カード

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 価格:¥1,890(税込)

グルメ・アカデミー

■内容
 18世紀末のフランス。美食を求める貴族の元に素性の分からぬ行者が迷い込んでくる。断食などの苦行を続ける行者だが、貴族の家で暮らすうちについ食べものに手を出してしまい、それをきっかけにし、贅沢と放蕩と堕落を求めるようになってしまう……。


■感想
 なんかよく分からない映画です。『グルメ・アカデミー』というタイトルの割りには、あまり食べものネタがないような……。
 原題は『tolerance(トレランス=寛容)』といい、それじゃ意味が分かりにくいので無理やり『グルメ・アカデミー』というキャッチーなタイトルにしたと思われます。見事に裏切られました。どんなに寛容な人でも、さすがにこれはちょっと……と言うに決まってる。

 唯一のグルメネタは、目隠しをしての食べ比べバトル。どの食料でどんな調味料をどれだけ使ったかというのを当てるという趣向。
 確かに視覚に頼らない食事は楽しいし、味覚を鍛えるには1番の方法だ。特においしいものを口にしたときには、咀嚼しながら目をつぶりたくなってくる。ちょっと食べ比べバトルがしたくなってきたかも。

2003年9月21日(Video)Bad!

表題 Tolerance(グルメ・アカデミー)
(1988年 / フランス / 108分)
監督 ピエール・アンリ・サルファティ
脚本 ピエール・アンリ・サルファティ
出演 貴族、マルモン ……………………………… ウーゴ・トニャッツィ
マルモンの妻、トレランス ……………………… アンヌ・ブロシェ
木箱から出てきた行者、アシュルス …… ルパート・エヴェレット

クレイマー、クレイマー

■内容
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■感想
 冒頭のマンドリンの音楽もそう。父が息子と一緒にフレンチトーストを作るシーンもそう。いわゆる誰もが知っている名作ですね。離婚や家族愛といったテーマは常に普遍なので、いつの時代に観ても古さを感じさせない。
 地上波で吹き替えしたものは何度か観ているのですが、一応字幕でも観ておこうと思い、レンタル落ちしたものを200円で購入。

 観ていて感じたのは、少し前にドラマであった『僕と彼女と彼女の生きる道』と同じだなあ、と。『僕と彼女と〜』はこれを完全に下敷きにしていたんだなあ、と。

 男は仕事ばかりしていちゃ駄目ですねえ。“給料を運ぶ係”じゃないんですから。
 妻に育児や家事をまるまる任せてしまうと、妻の憤懣はいつか爆発する。そのことが仕事人間の男には、ぴんとこない。実際に爆発されてみないと分からない。分かってからじゃ遅い。

 一方妻の方に落ち度はなかったのかといえば、ないこともない。男の立場から見れば、負担やストレスを溜め込むなよ、と言いたくもなってくる。
 大体にして男というものは、お願いをされるのは嫌いではない。頼られていると勘違いする。ありがとうというフォローさえあれば「あれやって」と言われても悪い気がしない。そうやって育児や家事を分担させてくれればなあと、男心に勝手に思う。
 もう亭主関白の時代でもないわけだし、夫婦生活は妻が操縦するほうがうまく行く気がするんですよねえ。無論、ふんぞり返ってやられたら、それはまた全然違った話ですが。

 ……なんてことを、独身のわたしが言ったところでなんの説得力もないわけで。
 結婚もしたことがないやつがうだうだ言うな、という声が聞こえてきそうなので意見の披瀝はこの辺で。

2005年5月2日(Video)


表題 Kramer vs. Kramer(クレイマー、クレイマー)
(1979年 / アメリカ / 105分)
監督 ロバート・ベントン
脚本 ロバート・ベントン
撮影 ネスター・アルメンドロス
音楽 :ヘンリー・パーセル
出演 テッド・クレイマー ………… ダスティン・ホフマン
妻、ジョアンナ ………………… メリル・ストリープ
息子、ビリー ……………… ジャスティン・ヘンリー
友人、マーガレット …… ジェーン・アレキサンダー
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クレイマー、クレイマー

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夏至

 ベトナムはハノイのバーサオ通り。
 母の命日に集まった3人の姉妹は、若かりし頃の母親の恋物語について語り合い、そして自らの人生をだぶらせ、思いを巡らす――。


 んー、読みきれない。主題が見えない。中身あんの、この映画?
 相変わらずの映像美はさすがトラン・アン・ユン監督ってところだけど、なにか決め手が足らない。ラストぐだぐだ。

2002年12月8日(DVD)

表題 A la verticale de l'ete(夏至)
(2000年 / フランス・ベトナム / 112分)
監督 トラン・アン・ユン
脚本 トラン・アン・ユン
撮影 リー・ピンビン
出演 三女リエン …… トラン・ヌー・イェン・ケー
次女カイン ………………………… レ・カイン
長女スオン ………… グエン・ニュー・クイン
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恋するための3つのルール

■内容
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■感想
 深夜にテレビでやっていたので、ついだらだらと観る。で、感想ともいえない感想。

 昔はそうでもなかったのですが、最近この手のラブコメディがどんどん好きになってきた。5分に1度は笑いどころを用意しているし、ラストはハッピーで終わることが分かっているので、これほど無害なジャンルはない。
 途中トイレに立っても、その間抜けたストーリーを理解するのにそれほど苦労もしないし、とにかくラク。

 なんでしょう。やっぱり疲れていたのでしょうか。こういったものは、たまに観たくなるし、不思議と観終わったあと元気になります。

 ちなみに、映画の内容としてはB級ですね。邦題のネーミングセンスからもその辺がぷんぷん匂ってきます。
 ラブコメディで1番好きなのは「セレンディピティ」。もう何度も観ているくせに、クリスマスが近くなってくるとまた観たくなってきます。

2004年10月26日(TV)


表題 Mickey Blue Eyes(恋するための3つのルール)
(1999年 / アメリカ / 118分)
監督 ケリー・マキン
脚本 アダム・シャインマン / ロバート・クーン
撮影 ドナルド・E・ソリン
音楽 ベイジル・ポールドゥリス
出演 美術品の競売人、マイケル・フェルゲイト …………………… ヒュー・グラント
マイケルの恋人、ジーナ・ヴィターレ ………………… ジーン・トリプルホーン
ジーナの父でマフィアの要人、フランク・ヴィターレ …… ジェームズ・カーン
マフィアのボス、ヴィート・グラツィオージ …………………… バート・ヤング
マイケルの上司、フィリップ・クロムウェル ………… ジェームズ・フォックス
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恋人たちの食卓

■内容
 三姉妹の父であるチュはホテルの元料理長。味覚障害により引退してしまったが、まだまだその腕は衰えていない。舌は味を感じることができないが、身体が味を覚えている。
 ひとつ屋根の下に暮らす家族だが、毎週日曜の夜は家族4人で食事を共にするのがこの家のルール。父は大いに腕を奮い料理を作るのだが、すこしずつ味がおかしくなってきていることに娘たちは気づく。

 ちょうどその頃、娘たちはそれぞれ恋をし、家から離れていく。男手ひとつで育ててきた父の苦労など知らずに、勝手に飛び出していく娘たち。
 ひさびさに家族が集まり食事をすることになるのだが、父の口からとんでもない発言が出てくる……。


■感想
 味覚を失った料理人は、「(人生は)料理と同じで、どんな風になるか分からない」と作中に言う。それは「娘たちの気持ちが分からない」という隠喩なのかなあと思ったけど、まさか最後にとんでもないどんでん返しが待っていたとは、いやはやびっくり。

 結局最後は落ち着くところに落ち着くんだけど、これほど温かい家族愛を感じるラストシーンは滅多にないかもしれません。思わず拍手してしまいました。


■私的メモ
 チアチエンとリーカイが喫茶店で飲んでいたお茶は高山茶(カオシャンチャ)。


■台詞抜粋
 飲む、食べる、男と女。
 食と性は人間の欲望だ。
 一生それに振り回される。

2003年9月29日(Video)Good!

表題 飲食男女 Eat Drink Man Woman(恋人たちの食卓)
(1994年 / 台湾 / 124分)
監督 アン・リー
脚本 ジェイムス・シェイマス / ワン・フィリン
撮影 リン・ジョング
音楽 マッダー
出演 父(ホテルの元料理長)、チュ ……………………………… ラン・シャン
長女(高校教師)、チアジェン …………………………… ヤン・クイメイ
次女(航空会社勤務)、チアチエン …………………… ウー・チェンリン
三女(アルバイト)、チアニン ………………………… ワン・ウーエェン
隣人、チンロン …………………………………………… シルビア・チャン
チンロンの母で未亡人、リャン …………………………… グァ・アーレイ
長女の恋人(バレーボールのコーチ)、ミンタオ …… ルー・チンチョン
次女の元恋人(画商)、レイモン …………………… チェン・チエウェン
三女の恋人、クオルン ………………………………… チェン・チャオロン
航空会社のエリート社員、リーカイ ……………… ウィンストン・チャオ

ゴールデンボーイ

『ユージュアル・サスペクツ』のブライアン・シンガー監督ということで、なんとなく観てみました。原作がスティーブン・キングなので、いい意味(原作も映画も面白い)でも悪い意味(原作はよかった)でも嫌な雰囲気はあったのですが……。
 んで、感想。
 あらすじとしてはホロコーストを体験した老人と、それに興味を持つ青年の歪んだ心の交流。原作は読んでいないので講釈垂れる資格は全然ないけど、それでも「ああ、原作はいいんだろうなあ」となぜか感じた。演出が甘いのかな。なんかもったいないなと感じた。やりようによっては寒気のするような恐怖も出せたのでは……と思った。
 うーん、つまらないわけじゃないけど、なんか中途半端な映画。やっぱりもったいない。

2002年7月20日(Video)Bad!

表題 Apt Pupil(ゴールデンボーイ)
(1998年 / アメリカ / 111分)
監督 ブライアン・シンガー
脚本 ブランドン・ボイス
原作 スティーブン・キング
撮影 トム・シーゲル
音楽 ジョン・オットマン
出演 アーサー・デンカー …… イアン・マッケラン
トッド・ボウデン ……… ブラッド・レンフロ
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 価格:¥3,129(税込)

コックと泥棒、その妻と愛人

■内容
 泥棒であり、レストランのオーナーでもあるアルバート・スピカが、おのれの店で傍若無人に振舞う映画。
 アルバートの妻であるジョージナがレストランの客であるマイケルと不倫関係になってしまい、それを知ったアルバートが怒り狂う。


■感想
 こんなに胸糞の悪くなる映画はあまりないかもしれません。下品で悪趣味でなんとも低俗な映画。なにも食べる気がしなくなってくるので、ダイエットしたいかたにはいいかも。


■台詞抜粋
 人は死を思いおこす物を好む。
 黒い物を食べるのは死を食べる事と同じだ。

2003年9月28日(Video)Bad!

表題 The Cook,The Thief,His Wife & Her Lover
(コックと泥棒、その妻と愛人)
(1989年 / イギリス・フランス / 124分)
監督 ピーター・グリーナウェイ
脚本 ピーター・グリーナウェイ
撮影 サッシャ・ヴィエルニー
音楽 マイケル・ナイマン
出演 料理長、リチャード ………………… リシャール・ボーランジェ
泥棒でオーナー、アルバート・スピカ …… マイケル・ガンボン
アルバートの妻、ジョージナ・スピカ ………… ヘレン・ミレン
ジョージナの愛人、マイケル ………………… アラン・ハワード
アルバートの手下、ミッチェル …………………… ティム・ロス
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コックと泥棒、その妻と愛人

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 価格:¥1,565(税込)