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映画レビュー [ア行]

アイ・アム・サム

■内容
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■感想
 たとえ7歳程度の知能しかなかったとしても、たとえ本当の娘でなかったとしても、やはりサムは親。娘のルーシーのことを第一に考え、いつも動いている。
 また利発なルーシーも父親サムを心から慕っており、そのけれんのない純朴さが、見ているこちら側にも訴えてくる。親子の愛とはなにかを――。

 もし将来自分が親になったとき、もう一度観直してみたい作品ですね。いまの観方とはまるで違った風に感じるかも、と思いました。
 2回観ましたが、2回ともよかった。

2004年7月21日(Video)

表題 i am sam(アイ・アム・サム)
(2001年 / アメリカ / 133分)
監督 ジェシー・ネルソン
脚本 クリスティン・ジョンソン / ジェシー・ネルソン
撮影 エリオット・デイヴィス
音楽 ジョン・パウエル
出演 知的障害を持つ父親、サム …………… ショーン・ペン
娘、ルーシー ……………………… ダコタ・ファニング
弁護士、リタ ………………… ミシェル・ファイファー
外出恐怖症の隣人、アニー …… ダイアン・ウィースト
ルーシーの里親、ランディ …………… ローラ・ダーン
[DVD]
アイ・アム・サム

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 価格:¥4,935(税込)

愛と青春の旅立ち

■内容
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■感想
 映画としてよくできている。ザックとポーラ、シドとリネットのふたつの恋愛模様が対比して描かれており、観る側としては分かりやすい。

 原題を見る限り、ザック青年とフォーリー軍曹の心の交流が主題なんだろうけど、むしろシドとリネットの悲劇のほうが心に残る。

 ただひとつ釈然としないのはラストシーン。あれは完全に女性ウケするためのシーンだと思う。白馬の王子様というかなんというか。普通あの流れを考えたら迎えに行かないのでは。

2003年7月14日(Video)

表題 An Officer And A Gentleman(愛と青春の旅立ち)
(1982年 / アメリカ / 124分)
監督 テイラー・ハックフォード
脚本 ダグラス・デイ・スチュワート
撮影 ドナルド・ソーリン
音楽 ジャック・ニッチェ
出演 海軍士官学校の青年、ザック・メイヨ …………… リチャード・ギア
製紙工場に勤める女、ポーラ・ポクリフキ …… デブラ・ウィンガー
ザックの同級生、シド・ウォーリー ……………… デビッド・キース
ポーラの同僚、リネット・ポメロイ …………………… リサ・ブロン
フォーリー軍曹 …………………………………… ルイス・ゴセットJr.
[DVD]
愛と青春の旅立ち

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 価格:¥2,625(税込)

青いパパイヤの香り

 1951年のベトナム、サイゴン市。10歳の少女ムイは、裕福な家庭で使用人として働くことになる。
 この家庭ではかつてトーという娘がいたが幼い頃に亡くなっており、妻はわが娘のように優しく接する。

 ムイがこの家で働いて10年。やがて離れていく時がやって来る。ムイがどのように成長してきたのか……。その辺がこの映画の見どころ。


 素朴で幻想的な民族音楽。自然に存在する色彩美。いやらしいほどの接写。台詞が少ない(多くを語らない)ことによるメッセージ。つまり、観る側に考えられる余地が多分にある映画だと思った。

 青いパパイヤというのはつまり若いパパイヤという意味であって、10年の歳月でどれだけ成熟したかということが、この映画のもっとも言いたいところだと思う。
 少女から大人の女への変貌が、あどけなさからしたたかさへの変異だと感じたのは、俺の根性が捻じ曲がってるから?

 あと、唐突だけど『ナヴィの恋』を思い出した。完全に似ているわけじゃないけど、なんとなくね。

2002年12月6日(DVD)

表題 L'odeur De La Papaye Verte(青いパパイヤの香り)
(1993年 / フランス・ベトナム / 104分)
監督 トラン・アン・ユン
脚本 トラン・アン・ユン
撮影 ブノワ・ドゥロム
音楽 トン・タ・ティエ
出演 20歳のムイ …… トラン・ヌー・イェン・ケー
 ……………………………… ルー・マン・サン
 …………………………… グエン・アン・ホア
 ……………………… トルオン・チー・ロック
[DVD]
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 価格:¥3,990(税込)

青い夢の女

 ストーリーなどはこちら(手抜き)。
 http://www.aoiyume.jp/

 話としてよくまとまっているし、適度なユーモアも見られる大人な映画。
 ただ欲を言えば、ラストにもうひとひねりあってもよかったのではと思ってしまった。最後はいかにもって感じでなんだか物足りない。全部ひっくり返すような "なにか" があってもよかったかもしれない。
 映像はきれい。

2002年10月6日(Video)

表題 Mortel Transfert(青い夢の女)
(2000年 / フランス・ドイツ / 118分)
監督 ジャン・ジャック・ベネックス
脚本 ジャン・ジャック・ベネックス
原作 ジャン・ピエール・ガッテーニョ
撮影 ブノワ・デロム
美術 フィリップ・シッフル
衣装 ファビエンヌ・カタニ
音楽 ラインハルト・ワグナー
出演 精神分析医、ミッシェル・デュラン ……… ジャン・ユーグ・アングラード
デュランの患者、オルガ・キュブレール …… エレーヌ・ド・フジュロール
オルガの夫、マックス・キュブレール ………………………… イヴ・レニエ
ホームレス ……………………………………………… ミキ・マノイロビッチ
デュランの恋人(芸術家)、エレーヌ …………… ヴァレンティナ・ソーカ
老精神科医、ズリボヴィッチ …………………………… ロベール・イルシュ
[DVD]
青い夢の女

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 価格:¥2,625(税込)

赫い髪の女

 トラック運転手がドライブインで赫い髪の女を拾い、そのままくっついてしまう話。


 嫉妬からくる憎悪、またそれをひっくり返した愛情。心理描写はうまいし、撮影技法も優れているので、思ったほど下品さは感じない。
 ただ、人道的にどうしても受け入れがたい描写があるので、激しく嫌悪感を抱いた。もう2度と観たくない。

2002年10月6日(Video)

表題 赫い髪の女
(1979年 / 日本 / 73分)
監督 神代辰巳
脚本 荒井晴彦
原作 中上健次
撮影 前田米造
音楽 憂歌団
出演 赫い髪の女 …………… 宮下順子
トラック運転手A …… 石橋蓮司
トラック運転手B ……… 阿藤海
[DVD]
now printing

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 価格:¥4,935(税込)

■内容
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■感想
 ――異なった証言。
 見せかた次第ではもっと面白くできそうなものなのにどこか物足りず、そこが浅い。もったいないなあというのが1番の印象。
 しかしながら設定はよい。穴の中に閉じ込められる恐怖……。歯止めの利かない激しい欲求……。多分、すごく怖い。


■私的メモ
 シャワー室のシーンでちんちんが丸見えなんですけど、いいんですか?

2003年6月25日(DVD)

表題 After The Hole(穴)
(2001年 / イギリス / 102分)
監督 ニック・ハム
脚本 ベン・コート / キャロライン・イップ
原作 ガイ・バート
撮影 デニス・クロサン B.S.C.
音楽 クリント・マンセル
出演 リズ …………………………… ソーラ・バーチ
マイク ……………… デズモンド・ハリントン
マーティン …… ダニエル・ブロックルバンク
ジェフ ……………… ローレンス・フォックス
フランキー ……………… キーラ・ナイトレイ
Dr.フィリッパ …………  エンベス・ダビッツ
[DVD]
穴

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 価格:¥2,625(税込)

アパートメント

■内容
 マックス(ヴァンサン・カッセル)は美しい婚約者のいるエリート商社マン。出張前の打ち合わせに入ったカフェの電話ボックスでかつての恋人リザ(モニカ・ベルッチ)が誰かに電話している声を耳にする。「奥様が死んだのは事故だと思えないわ」。彼女が去った後には1本の鍵が置き忘れてあった。
 その日から、マックスは残された鍵を手掛かりに、リザを求めてパリを彷徨う。しかし、やっと見つけたリザと不倫相手が逢引に使うアパートメントには、自分がリザだと名乗る謎の美女(ロマーヌ・ボーランジェ)がマックスを待っていた。リザではないと知りながら誘われるままに彼女との情事に溺れていくマックス――。一体、リザは何処に行ったのか。そしてこの女の正体は……。
(ビデオのパッケージより)


■感想
 ビデオのパッケージを見ると<フランス版「ユージュアル・サスペクツ」と批評家に大絶賛されたサスペンスフルな恋愛映画の決定版>と書かれてあります。まさに言い得て妙。どちらもサスペンスものの金字塔ですね。

 主要人物は4人。本当は単純な人間関係なのを、過去と現在の出来事をうまく切り貼りして繋ぐことで、複雑に見せています。その繋ぎ方がこれ以上ないといったほど絶妙で、最後まで緊張感を持続させてくれる。
 またカメラワークもベタではあるが妙味があり、いちいちうまいなあと感心してしまう。

 初めて観たのは8年も前でしょうか。今回は近所のビデオ屋でレンタル落ちしていたものを購入しての再見でしたが、早くDVD化を望む一本です。

2004年12月16日(Video)Good!

表題 L'Appartment(アパートメント)
(1995年 / フランス・イタリア・スペイン / 117分)
監督 ジル・ミモーニ
脚本 ジル・ミモーニ
撮影 ティエリー・アルボガスト
音楽 ピーター・シャーズ
出演 エリート商社マン、マックス ……………… ヴァンサン・カッセル
マックスのかつての恋人、リザ ………………… モニカ・ベルッチ
謎の美女、アリス ………………………… ロマーヌ・ボーランジェ
マックスの友人、リュシアン …… ジャン・フィリップ・エコフェ
マックスの婚約者、ミュニエル ……… サンドリーヌ・キベルラン
[ビデオ]
アパートメント

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 価格:¥16,800(税込)

阿弥陀堂だより

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。

  [オフィシャルHP]  http://www.amidado.com/


■感想
 いまいちぴんとこない映画でした。女性向けの映画かも。3世代の死に対する姿勢がキモか。


■私的メモ(ネタバレあり)
 おうめ婆さん(北林谷栄):老婆:死の番人であるが、なかなか死なない。
 上田美智子(樋口可南子):中年:医者の立場上、死とは何度も接している。妊娠により生を自覚。
 小百合(小西真奈美):若い女性:若いのに病気で死に掛けている。


■台詞抜粋
○自治三訣
 人のおせわにならぬよう
 人のお世話をするように
 そしてむくいをもとめぬよう

2003年9月18日(DVD)

表題 阿弥陀堂だより
(2002年 / 日本 / 128分)
監督 小泉堯史
脚本 小泉堯史
原作 南木佳士
撮影 上田正治
音楽 加古隆
出演 上田孝夫 …………… 寺尾聰
上田美智子 …… 樋口可南子
幸田重長 ………… 田村高廣
幸田ヨネ ………… 香川京子
中村医師 ………… 吉岡秀隆
小百合 ………… 小西真奈美
おうめ婆さん …… 北林谷栄

スタッフ、キャストは「日本映画データベース」を参照。
[DVD]
阿弥陀堂だより

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 価格:¥4,935(税込)

アメリ

■内容
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  [オフィシャルHP]  http://www.amelie-movie.com/


■感想
 んー、そんなに面白いですかこれ?
 別に批判することが批評だとは思ってない(むしろいいものは褒めたい)んだけど、みんながいいって言うほど、面白くなかったんですけど。
 まあ、 "素敵に見せる演出" はうまいなあと思ったけど、どうにも鼻についちゃって素直に素敵だなあと思えませんでした。ずるいなあって感じ。

 空想家は現実を知らぬゆえに間違った幸せを描く――。
 劇中でも語られている通り、空想癖のある人間というのは臆病なんですね。本当は現実というものに興味があるくせに、臆病を理由に自分の理想を他人の人生に託す。
 託す――言い換えるなら "お節介" というアメリの行為は、必ずしもその人たちにとって最上の幸せの形ではなく、あくまでもアメリの想像する幸せの形。それはときに犯罪的だ。
 実際に合鍵を作り忍び込んだり、あるいは手練手管で他人を操り自分の思うがままにしようとする行為は、狂気としか思えない。

 見せかたがファンタスティックであり、またかわいしく見せているので素敵だと勘違いしてしまいがちだが、どろどろした撮りかたをしたらたぶん、ひどく怖い映画になると思う。ストーカーあるいは詐欺師の映画だ。

 とはいえ、絶対的にけなしたい映画ではなく、どこかしら心に引っかかるものがあるのも確か。面白くて面白くいないし、好きで嫌いだし、半々かなあ。あるいは100%100%で200%。自分のなかでは置き場を決めるのが難しい映画です。誰かに薦めたいし、薦めたくもない奇妙な映画。ああ、ずるい閉めかた。


■私的メモ
 アメリが好きな "水切り" は、現実にちょっと触れては逃げ、ちょっと触れては逃げっていうアメリの心(=行動)をたとえたものなのかなあ。そうだとすれば、この寓意はうまい。ちょっとした演出に拍手。

2003年1月23日(Video)

表題 Le fabuleux destin d'Amelie Poulain(アメリ)
(2001年 / フランス / 121分)
監督 ジャン・ピエール・ジュネ
脚本 ジャン・ピエール・ジュネ / ギョーム・ローラン
撮影 ブリュノ・デルボネル
衣装 マデリーン・フォンテーン / エマ・ルベイル
音楽 ヤン・ティルセン
出演 アメリ・プーラン …………………………………………… オドレイ・トトゥ
ニノ・カンカンポワ ………………………………… マチュー・カソヴィッツ
アメリのパパ、ラファエル・プーラン …………………………… リュフュス
アメリのママ、アマンディーヌ・プーラン ……… ロレーラ・クラヴォッタ
カフェ『ドゥ・ムーラン』の女主人、シュザンヌ …… クレール・モーリエ
アメリの同僚、ジーナ ……………………………………… クロチルド・モレ
『ドゥ・ムーラン』の常連客、ジョゼフ ………………… ドミニク・ピノン
煙草売り場の売り子、ジョルジェット ………………… イザベル・ナンティ
ガラス男、レイモン・デュファイエル ………………… セルジュ・メルラン
アパートの管理人、マドレーヌ・ウォラス ……………… ヨランド・モロー
食料品店の従業員、リュシアン ……………………… ジャメル・ドゥブーズ
食料品店の店主、コリニョン ………………………… ウルバン・カンセリエ
コリニョンの父親 ………………………………………… ミッシェル・ロバン
売れない小説家、イポリト …………………… アルチュス・ド・パンゲルン
宝箱の持ち主、ドミニク・ブルトドー ……………… モーリス・ベニシュー
[DVD]
アメリ

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 価格:¥4,935(税込)

アメリカン・サイコ

 コメディですか、この映画? タイトルで "サイコ" とうたっている割にはまったく狂気性が表現できておらず、むしろ失笑に近いものを覚える。いったいなにを意図して作ったのかまったく見えてこない。
 冒頭から登場人物が多すぎるうえに、当の本人たちに自ら名乗らせているあたりが、ひどく野暮ったい。そのうえみな虚勢を張った見栄っ張りどもで、誰が誰だか理解に苦しむ。
 「上流社会に暮らす人たちはみな画一化され、個性もなにもない。つまらない」というのを表現したかったのかもしれないが、もしそうだとしたら、演出があまりにもお粗末。この映画のほうがよっぽどつまらない。
 なにはともあれ、「ビデオを返しに行こう」と思った。こんな映画は観てらんない。俺は忙しい。

2002年7月25日(Video)Bad!

表題 American Psycho(アメリカン・サイコ)
(2000年 / アメリカ / 102分)
監督 メアリー・ハロン
脚本 メアリー・ハロン / グィネビア・ターナー
原作 ブレット・イーストン・エリス
撮影 アンドレイ・セクラ
音楽 ジョン・ケイル
出演 パトリック・ペイトマン …………………………………… クリスチャン・ベール
ポール・アレン …………………………………………………… ジャレッド・レト
探偵、ドナルド・キンポール ………………………………… ウィレム・デフォー
パトリックの秘書、ジーン …………………………………… クロエ・セヴィニー
パトリックの婚約者、イヴリン・ウィリアムス …… リース・ウィザースプーン
イヴリンの親友、パトリックの浮気相手、コートニー …… サマンサ・マティス
[DVD]
アメリカン・サイコ

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 価格:¥2,625(税込)

アメリカン・ヒストリーX

 ネオナチ・グループのリーダー格だったデレクは、ある晩自宅の庭に忍び込んできた対立グループの黒人を射殺してしまう。3年の刑期を終え自宅へ戻ったデレクは、弟のダニーが自分と同じくネオナチ・グループに入っていることを知り、グループを抜けろと命令する。そして自らも脱退すると宣言する。一変してしまったデレクの態度に戸惑うダニー。デレクの身にいったいなにがあったのか……。


 テーマは深く、重い。人種問題という多民族国家ゆえの苦悩を主軸にし、「なぜ人種差別は起こるのか」「貧富の差を生み出す原因はなんなのか」「犯罪が起こるのはなぜなのか」といったものを克明に描いている。

 ――憎しみは憎しみを呼ぶし、怒りはさらなる怒りを呼ぶ――

 つまり、負の力は悪循環をまねくというわけだが、悪循環であるがゆえにそこから抜け出すのはたやすくはない。真に抜け出すには逃げるのではなく立ち向かわなければいけない。しかし、片方が歩み寄りの姿勢を見せても、もう片方がそうでなかったら、悲しい現実になる可能性がある。
 抜け出す道を見つけ、理想を抱いたとしても、その理想が現実になるのはごくごくまれだ。まれだからこそみな、不満足な現実を甘受して生きている。

 この映画ではいくつかの問題定義がなされ、その答えも提示されているが、ラストシーンで全てを打ち壊されてしまう。救いなぞどこにもない。あのあと登場人物たちがどのような行動を取るのかは描かれていないが、善人は泣き濡れるか、あるいは悪人になるだけだ。

2002年7月26日(Video)

表題 American History X(アメリカン・ヒストリーX)
(1998年 / アメリカ / 119分)
監督 トニー・ケイ
脚本 デビッド・マッケンナ
撮影 トニー・ケイ
音楽 アン・ダドリー
出演 デレク・ビンヤード ……………………………… エドワード・ノートン
デレクの弟、ダニー ………………………… エドワード・ファーロング
デレクの妹、ダヴィーナ ………………………… ジェニファー・リーン
ベニス・ビーチ校の校長、スウィーニー …… エイブリー・ブルックス
ギャングのボス、キャメロン ……………………… ステイシー・キーチ
ギャングの太った男、セス ………………………… イーサン・サプリー
[DVD]
アメリカン・ヒストリーX

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 価格:¥2,625(税込)

アメリカン・ビューティー

 どこにでもある一般家庭を描きながら、その内面に潜むさまざまな問題を鋭くえぐった作品。
 前半はコメディっぽく見せてはいるが、物語が進むにつれどんどんシリアスになって行き、いつの間にやらぐいぐい引き込まれて行く。その見せかたに関しても、決して奇をてらうわけでもなく、またオーバーな表現をするわけでもなく、実に淡々と描いているので、はたと我に帰ったときうそ寒く感じてしまった。
 心理描写が卓逸されているのだと思う。現代が抱える家庭や社会の問題を、 "理解の範囲内でのリアル" で見せられてしまうので、素直に「病んでるなあ」という感想を持ってしまった。

 劇中たびたび登場する薔薇の花弁(美の象徴)。鮮やかな "赤" とラストシーンは見事にリンクし、主人公レスターが身近な "美" に気づいたところで物語は終わる。その締めくくりかたにしてもなんとも皮肉めいていて、うそ寒い。
 最後の "赤" は決して美しい赤ではない。そう思いたい。

2002年9月2日(Video)

表題 American Beauty(アメリカン・ビューティー)
(1999年 / アメリカ / 122分)
監督 サム・メンデス
脚本 アラン・ボール
撮影 コンラッド・L・ホール
音楽 トーマス・ニューマン
出演 レスター・バーナム …………………… ケビン・スペイシー
レスターの妻キャロリン ……………… アネット・ベニング
レスターの娘ジェーン ……………………… ソーラ・バーチ
ジェーンの友達アンジェラ・ヘイズ ………… メナ・スバリ
隣人の退役軍人フランク・フィッツ …… クリス・クーパー
フランクの息子リッキー ……………… ウェス・ベントリー
[DVD]
アメリカン・ビューティー

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 価格:¥2,079(税込)

アモーレス・ペロス

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。

  [オフィシャルHP]  http://www.cinemabox.com/amoresperros/


■感想
 これぞオムニバス。その構成力に素直に脱帽。こんなに面白い映画、ひさびさに観た。拍手。

 全編通して登場するキーパーソン、あるいは1部にしか登場しない端役もいるわけだが、確固とした主役が不在だからこそ、みなが輝く。
 いかにも映画といった作りものではなく、みなが主役とも思えるような、そんな現実感、よくある日常を自然と感じさせる見せかたには、思わず「うまいなあ」と感嘆の声を上げてしまった。

 また、暗転するときの音楽効果もうまく出ているし、カメラワークも抜きん出て秀逸。
 カメラワークに関して言えば、普通なら定点でおさえておくような場面でも、よく見てみると微妙に揺れ動いていたりする。そういった場面というのは登場人物が不安を感じている場面だったりして、「ああ、なるほど、画面の揺れは心境のあらわれか」とこれまた感心。

 登場人物たちはみな悲哀や憎悪、失望といった感情を持っており、それを立て続けに見せられて行くうちに、逆にそれを裏返した愛情というものを考えられずにはいられなくなってしまう。
 ここまでの効果を考えていたのかと思うと、イニャリトゥ監督の底知れぬ手腕に寒気すら覚える。

 脚本しかり、見せかたしかり、なにひとつ文句のつけようがない作品です。未観のかたは必見です。絶対に後悔させません。観なさい。

2003年1月19日(DVD)Good!

表題 Amores perros(アモーレス・ペロス)
(1999年 / メキシコ / 153分)
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 ギジェルモ・アリアガ・ホルダン
撮影 ロドリゴ・プエリト
犬の訓練士 ラリー・カサノバ
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
出演 [1.オクタビオとスサナ]
オクタビオ ……………………………………… ガエル・ガルシア・ベルナル
ラミロの妻、スサナ ……………………………………… バネッサ・バウチェ
オクタビオの兄、ラミロ ……………………………………… マルコ・ペレス
ハロチョ ……………………………………… グスターボ・サンチェス・パラ

[2.ダニエルとバレリア]
スペインの女優、バレリア ……………………………………… ゴヤ・トレド
バレリアの彼氏、ダニエル ………………………………… アルバロ・ゲレロ

[3.エル・チーボとマル]
ホームレス、エル・チーボ ………………………… エミリオ・エチェバリア
エル・チーボの娘、マル  ………………………… ルルデス・エチェバリア
グスターボ・ミランダ・ガルフィアス …… ロドリゴ・ムライ・プリサント
グスターボの腹違いの弟、ルイス ………………………… ホルヘ・サリナス
[DVD]
アモーレス・ペロス

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 価格:¥4,935(税込)

いまを生きる

■内容
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■感想
 最後の最後で鳥肌が立った。
 あそこで立ち上がるか、立ち上がらないか。それこそが、いまを生きているか、生きていないかの分かれ目。答えはここにあった。

 ……と、書いてはみたけれど、全体的には青臭い部分もあることも確か。あ、いや、大人になってひねくれた見方になってしまったのかな。学生の頃に観ていたら幾分違った感慨を抱いただろうなあと思ってみたり。
 んー、でも、むしろ学生ではなく、先生や親に観てもらいたい作品かも。

 この映画では、「先生と生徒」「親と子」といった永久不変のテーマを題材にしており、非常に有益な情報を含んでいる。
 なにをよしとするかは人それぞれだろうけど、「この世で1番ともいうべき、救われない悲劇」が描かれてるので、少なくともそれを避けることはできる。
 子供に対する接しかたが分からなくなった大人にこそ観て欲しい。そう思った。

 また、映画的手法について一言。
 風景の描写が秀逸で、四季の移り変わりが美しく描かれている。風景のなかに心境がうまく投影されており、思わず「ほほう」とうなった。


■私的メモ
 邦題のつけかたがうまい。

2003年3月10日(DVD)

表題 Dead Poets Society(いまを生きる)
(1989年 / アメリカ / 128分)
監督 ピーター・ウィアー
脚本 トム・シュルマン
撮影 ジョン・シール / A.C.S.
音楽 モーリス・ジャール
出演 新任教師、ジョン・キーティング …………… ロビン・ウィリアムズ
生徒、ニール・ペリー ……………… ロバート・ショーン・レナード
生徒、トッド・アンダーソン ……………………… イーサン・ホーク
生徒、ノックス・オーバーストリート …… ジョッシュ・チャールズ
生徒、チャーリー・ダルトン ……………………… ゲイル・ハンセン
生徒、リチャード・キャメロン ………………… ディラン・クスマン
生徒、スティーブン・ミークス ……………… アレロン・ルッジェロ
生徒、ジェラルド・ピッツ ………… ジェームス・ウォーターストン
校長、ノーラン ……………………………………… ノーマン・ロイド
ニール・ペリーの父親 ………………………… カートウッド・スミス
他校の少女、クリス ……………………… アレキサンドラ・パワーズ
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いまを生きる

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 価格:¥1,313(税込)

イレイザーヘッド -完全版-

 さて……。
 「見てはいけないものを見てしまった」そんな気にさせるシュールな作品です。耳の奥で羽虫が飛ぶような、のどの奥が熱さで引っ付くような、そんな不快感が常に付きまといます。

 シュールというものは表現する本人以外理解しがたいものですので、あえてストーリーは追いませんが、映画を娯楽としてとらえるならば、この作品は完全に失敗作だと思います。
 監督の独善的なエゴしか感じらず、観客を楽しませよう、満足させようという意図が全く見受けられません。映画批評家受けはいいかもしれませんが、少なくとも一映画ファンとしては不満の残る作品です。仮に劇場で観たとしたら、「金返せ」と思うでしょうね。

 とは言え「こう演出したら不快感、不安感、嫌悪感をかき立てることができる」と意図して撮ったのでしょうし、その点では成功と言えないこともないですね。
 ま、口悪く言うならばリンチ監督のオナニー映画ですが。

 また最後に老婆心になりますが、感受性豊かな子供や出産間近の妊婦さん、歳若い夫婦にはお勧めできません。精神衛生上よくありませんから。


■私的見解(ネタバレあり
 シュールだから批評しないというのは「逃げ」と言えないこともないので、一応個人的見解を。
 一言であらわすなら「男の不信感」を描いた作品かと思われます。生まれてくる子供に対し、「本当に自分の子供なのか」とか、「ちゃんと育てられるのか」など。
 大雑把に解釈するならば「育児ノイローゼ映画」ですかね。

2002年5月19日(Video)

表題 Eraserhead(イレイザーヘッド -完全版- )
(1977年 / アメリカ / 98分)
監督 デビッド・リンチ
脚本 デビッド・リンチ
撮影 フレデリック・エルムズ
出演 ヘンリー …… ジョン・ナンス(ジャック・ナンス)
メアリー ……………… シャーロット・スチュアート
メアリーの父 ……………………… アレン・ジョゼフ
メアリーの母 ………………………… ジーン・ベイツ
[DVD]
イレイザーヘッド -完全版-

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 価格:¥3,990(税込)

インティマシー 親密

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。

  [オフィシャルHP]  http://www.herald.co.jp/movies/intimacy/


■感想
 全然面白くないんですけど。ってか、あほらしい。

 「お互いの素性を知らず、毎週○曜日だけ逢瀬を重ねる」「互いの利害関係の一致」「相手のことが知りたいと思いはじめ、均衡が破られる」といったものは、もはや使い古されたテーマ。
 オフィシャルHPでは『愛のコリーダ』、『ラストタンゴ・イン・パリ』そして『シェルタリング・スカイ』に続く愛の傑作うんぬんって書かれてあったけど、個人的には『ラストタンゴ・イン・パリ』とは全然比べものにならないと思うんですけど。
 なんて言うか、どうも登場人物が語りすぎるきらいがあって、 "無言の台詞" ができないものかなあと。これだと脚本家や監督の主張の押し付けじゃんって感じ。

 んー、この映画、分かりません。枯れてるのか、俺。

2003年1月19日(Video)Bad!

表題 Intimacy(インティマシー 親密)
(2000年 / スペイン・イギリス・ドイツ・フランス / 121分)
監督 パトリス・シェロー
脚本 アンヌ・ルイズ・トリヴィディク / パトリス・シェロー
原作 ハニフ・クレイシ
撮影 エリック・ゴティエ
出演 元ミュージシャンのバーテンダー、ジェイ …… マーク・ライランス
小劇場の演出家兼女優、クレア ………………… ケリー・フォックス
クレアの夫でタクシー運転手、アンディ …… ティモシー・スポール
ジェイの友人、ヴィクター ……………… アリステア・ガルブレイス
クレアの生徒、ベティ …………………… マリアンヌ・フェイスフル
[DVD]
インティマシー 親密

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 価格:¥4,935(税込)

インビジブル

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。


■感想
 んー、暇潰し映画。別段これといった感想はなし。撮影現場を想像すると、随分間抜けなんだろうなあと思ったくらい。ただし、CG職人には拍手。

 あと、邦題の付けかたに疑問あり。「透明人間うんぬん」でいいじゃん。なんでわざわざ別の横文字にするのかなあ。分かりやすけりゃそれでいいけど、 "インビジブル" でピンとくる人って、一体どれだけいるのかと、はなはだ疑問。

2003年1月20日(DVD)

表題 Hollow Man(インビジブル)
(2000年 / アメリカ / 112分)
監督 ポール・バーホーベン
脚本 アンドリュー・W・マーロー
原案 ゲイリー・スコット・トンプソン / アンドリュー・W・マーロー
撮影 ヨスト・バカーノ A.S.C.
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演 科学者、セバスチャン・ケイン ……………… ケビン・ベーコン
科学者、リンダ・マッケイ ………………… エリザベス・シュー
科学者、マット・ケンジントン ………… ジョシュ・ブローリン
獣医、サラ・ケネディ ………………………… キム・ディケンズ
主任助手、カーター・アビー ………… グレッグ・グランバーグ
2Fの男、フランク・チェイス ………… ジョーイ・スロトニック
2Fの黒人女性、ジャニス・ウォルトン …… メアリー・ランドル
国防総省のクレイマー博士 …………… ウィリアム・ディベイン
[DVD]
インビジブル

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 価格:¥2,090(税込)

ヴィドック

 ストーリーなどはこちら(手抜き)。
 http://www.vidocq.jp/


 誰がヴィドックを殺したか――。

 脚本としてはありがちな話だけど、その見せかたや演出が秀逸。フランス映画らしからぬ出来栄え。その映像美に、ただただ刮目してしまいました。もう1回ぐらい観てみたい。
 まさかドパルデューのアクションが観られるとは……(本人じゃないだろうけど)。

2002年10月1日(Video)

表題 Vidocq(ヴィドック)
(2001年 / フランス / 98分)
監督 ピトフ
脚本 ピトフ / ジャン・クリストフ・グランジェ
撮影 ジャン・ピエール・ソベール / ジャン・クロード・ティボー
キャラクター・デザイン マルク・キャロ
音楽 ブリュノ・クレ
出演 ヴィドック …………………… ジェラール・ドパルデュー
ヴィドックの相棒、ニミエ …………… ムサ・マースクリ
伝記作家、エチエンヌ・ボワッセ ……… ギョーム・カネ
踊子、プレア …………………………… イネス・サストレ
警視総監、ロートレンヌ ………… アンドレ・デュソリエ
ロートレンヌの部下、トゼ …… ジャン・ピエール・ゴズ
娼館の女将、シルヴィア …………… エディット・スコブ
廃兵院の医者、ラフィット ……………… ジル・アルボナ
ラフィットの妻、マリーヌ …………… イザベル・ルノー
武器商人、ベルモン
科学者、ヴェラルディ
新聞記者、フロワサール
[DVD]
ヴィドック -2枚組 DTSプレミアム エディション-

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 価格:¥4,179(税込)

ウエディング

 とある大富豪の結婚式模様を描く作品。


 とにかくもう、めちゃくちゃである。幸福であるはずの "結婚" に、乱交?(不特定多数との性交渉?)による妊娠、ホモセクシャル、レズビアン、不倫、アルツハイマー病、ドラッグ、マフィア、交通事故など、全部ぶち込んで煮っ転がしてる感じ。
 コメディではあるが、どうにも渇いた体(てい)がして、うそ寒く感じることもある。もし仮にこれがコメディではなく、しかも結婚というフィルターをかけていなかったとしたら、どれだけ救われない映画になるだろう。笑えないだけに、ちと怖い。
 冒頭に結婚するカップルの祖母が亡くなるのだが、彼女はもちろん、これからどんな乱痴気が行なわれるかなど知るよしもない。もしかすると亡くなった彼女が1番幸せなのかもしれない。痛烈な皮肉だ。

2002年8月14日(Video)

表題 A Wedding(ウエディング)
(1978年 / アメリカ / 125分)
監督 ロバート・アルトマン
脚本 ロバート・アルトマン / ジョン・コンシディン / パトリシア・レズニック / アラン・ニコルズ
原作 ロバート・アルトマン / ジョン・コンシディン
撮影 チャールズ・ロシャー・Jr.
音楽 トム・ウォールス
出演  …… キャロル・バーネット
 …… ポール・ドーリー
 …… ミア・ファロー
 …… リリアン・ギッシュ
 …… ジェラルディン・チャップリン
 …… ヴィットリオ・ガスマン

海の上のピアニスト

 あらすじはあえて語らず。


 なんか「感動する映画を観せられたなあ」って感じで、心底しらけました。共感できる部分はなにもなかった。
 あ、でも、フロアの上をピアノが滑るシーンは面白かったかも。あくまでも映画として。

2002年9月5日(Video)

表題 The Legend Of 1900(海の上のピアニスト)
(1998年 / イタリア / 125分)
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ
原作 アレッサンドロ・バリッコ
撮影 ラホス・コルタイ
音楽 エンニオ・モリコーネ
出演 ピアノ弾きナインティーン・ハンドレッド …………………………  ティム・ロス
トランペット吹きマックス・トゥーニー ………  プルート・テイラー・ヴィンス
楽器屋店主 ………………………………………………………  ピーター・ヴォーン
少女 ……………………………………………………………  メラニー・ティエリー
ジャズの創始者ジェリー・ロール・モートン …… クラレンス・ウィリアムズ3世
炭鉱焚きダニー・ブードマン ……………………………………………  ビル・ナン
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海の上のピアニスト

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 価格:¥4,179(税込)

A.I.

■内容
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■感想
 技術先行中身すかすか型の映画ですね。得るものはなにもなし。一度観ればいいかな、といったエンターテイメント。
 まあ、唯一ほめるとすれば、ヘイリー・ジョエル・オズメントの顔の演技。ロボット=無表情という、一般人の持つ固定概念を壊さずに演じてくれています。

2004年12月8日(Video)

表題 A.I.
(2001年 / アメリカ / 143分)
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 スティーヴン・スピルバーグ
原作 ブライアン・オールディス / イーアン・ワトソン
撮影 ヤヌス・カミンスキー
音楽 ジョン・ウィリアムス
出演 少年型ロボット、デイビット …… ヘイリー・ジョエル・オズメント
セックス・ロボット、ジョー ………………………… ジュード・ロウ
ロボット会社の社員、ヘンリー ……………………… サム・ロバーズ
サムの妻、モニカ …………………………… フランシス・オーコナー
ヘンリーとモニカの息子、マーティン ………… ジェイク・トーマス
[DVD]
A.I.

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 価格:¥1,575(税込)

es [エス]

■内容
 あらすじはAmazon.co.jpをご参考ください。


■感想
 エスカレーションの恐怖――。
 たとい実験だと分かっていても、集団の中に入ってしまえば個性が没してしまい、また己が属する集団以外は敵とみなしてしまう心理。怖い。緩慢に狂い行く怖さがある。

 看守役、囚人役の双方の行動に「どうしてそうなるかなあ」といった疑問もあったりするが、それを映画上のご都合主義と否定することはできない。あの中に放り込まれたらどうなるか、分かったもんじゃない。想像すると怖くなる。ひさびさに "ホンモノ" の怖い映画を観たかもしれない。

2003年6月15日(DVD)

表題 Das Experiment(es [エス] )
(2001年 / ドイツ / 119分)
監督 オリバー・ヒルツェヴィゲル
脚本 マリオ・ジョルダーノ
撮影 ライナー・クラウスマン
出演 囚人役(元記者)、タレク・ファハト …… モーリッツ・ブライプトロイ
囚人役(少佐)、シュタインホフ …………… クリスティアン・ベッケル
看守役、ベルス ………………………… ユストゥス・フォン・ドーナニー
教授、トーン ……………………………………………… エドガー・ゼルゲ
助手、グリム …………………………………… アンドレア・サヴァツキー
タレクの恋人?、ドラ ………………………………… マレン・エッゲルト
[DVD]
es [エス]

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 価格:¥3,990(税込)

えびボクサー

■内容
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  [オフィシャルHP]  http://www.albatros-film.com/movie/ebi/


■感想
 邦題からしてB級の香りがぷんぷん。実際に観てみたらC級でした。もうびっくりするほど先が読める展開。役者も見たことのない人たちばかり。

 例えば近所のレンタル店で100円だったら借りて観てもいい感じ。ビール片手にポップコーンでもつまみながら、だらだらと観たい一本ですね。

2004年7月13日(Video)

表題 Crust(えびボクサー)
(2002年 / イギリス / 90分)
監督 マーク・ロック
脚本 マーク・ロック
撮影 シーマス・ディジー
出演 えびボクサー、Mr.C …………………………………………………………………… ?
元ボクサーでパブのオーナー、ビル・シモンズ …………… ケヴィン・マクナリー
アマチュア・ボクサー、スティーブ・クランプ …… ペリー・フィッツパトリック
スティーブの彼女、シャズ・スミズ …………………… ルイーズ・マーデンボロー
何でも屋、アミッド・チョウドハリー ………………………… マドハブ・シャルマ
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えびボクサー
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エレファント・マン

 19世紀末、ロンドン。トリーブス医師はとある衛生博覧会(見世物小屋)にエレファント・マン(ジョン・メリック)と呼ばれる奇形の男がいることを知る。医師として食指が動いたトリーブスは、メリックを研究材料にしたいがため、持ち主(ここではあえて持ち主と呼びます)であるバイツに金を払い、自らが勤める病院へ密かに連れ帰る。
 初めは研究と、それを発表したときの名声欲のために接するトリーブスだったが、やがてメリックの澄んだ心や社交性、豊かな知性、人間性に魅せられてしまう。そして自分もまた衛生博覧会の観客と同じく、興味の対象にしていたということに気付いてしまう……。


 テーマはしごく単純。「差別はいけないよ」というそれ以上でもなければ、それ以下でもない作品。いい加減まともな大人だったら、さほど感慨を覚えることはないだろうと思われます。

 ・奇異(あるいはマイノリティと言ってもいいでしょう)という理由だけで忌み嫌い、また同時に興味の対象してしまう。
 ・「人々が嫌うものを私は愛することができる」といった優越感。
 人間が持つあさましい性質を、きちんと描いていますね。仮に自分だったらどうするだろうと考えてしまいました。

 身体、知能、財産、容姿、あるいは民族や宗教など、人は自分と違うものを否定し、攻撃的になる場合があります。それが集団の力にまで発展すると、弾圧や迫害といった恐ろしい力にまで広がってしまいます。
 ――群衆は何も考えない―― この作品ではそういった群衆心理までもが見事に描かれています。
 メリックが群衆に追いつめられ、「僕は象じゃない! 動物じゃない! 人間だ!」と叫ぶシーン。この一言に全てが集約されていますね。「尊厳とは何か」を考えさせられました。

 こういう作品は情操教育の一環として子供にこそ観てもらいたいですね。感受性豊かな子供はトラウマになるかもしれないので、注意は必要ですが。

2002年5月27日(Video)

表題 The Elephant Man(エレファント・マン)
(1980年 / イギリス・アメリカ / 123分)
監督 デビッド・リンチ
脚本 デビッド・リンチ / クリストファー・デボア / エリック・バーグレン
原作 フレデリック・トリーブス / アシュリー・モンタギュー
撮影 フレディ・フランシス
音楽 ジョン・モリス
出演 ジョン・メリック(エレファント・マン) …… ジョン・ハート
トリーブス医師 ………………………… アンソニー・ホプキンス
ケンドール夫人 ……………………………… アン・バンクロフト
カー・ゴム医師 …………………………… ジョン・ギールグッド
バイツ ……………………………………… フレディ・ジョーンズ
[DVD]
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エロティカ

「どんな人生にも性はついて回る」

 この作品はラッパー、写真家、官能小説家、SMの女王など10人の女性が自らの性に対する考えを淡々と語るドキュメンタリーである。登場する女性たちはみな生き生きとしており、力強さを放っている。

 性的嗜好は人それぞれだし、いろいろな考え方があって当然である。特別これといった所感はないが、人が人である限り性の問題は一生ついて回って来るのだなあと何となく思った。

 性を利用し望みをかなえる者、快楽に溺れる者、あるいは禁欲する者。自分と違った考えを持つ者はたくさんいるだろうが、それを不当に非難することは決してしてはならない。受け入れる必要はまるでないし、理解できないこともあるだろうが、非難だけはしてはならない。この作品からはそういったメッセージを感じ取れた。

追記
 「私はこうなのよ」と主張する様には生に対する力強さと一種の威厳すら感じるのだが、一方的に主張されてしまうと少々野暮ったく思われて仕方ない。

2002年5月4日(Video)

表題 EROTICA(エロティカ)
(1997年 / カナダ / 76分)
副題 a joumey into female sexuality(女性のセクシュアリティ探求の旅)
監督 マヤ・ガルス
撮影監督 ゾエ・ダース
音楽 セリーナ・キャロル / チップ・ヤーウッド
出演 「O嬢の物語」の著者 ………………………………… ポーリーヌ・レアージュ
写真家  ……………………………………………………… ベッティナ・ランス
女優、映画製作者  ……………………………………… アニー・スプリンクル
SMの女王、アラン・ロブ・グリエの妻  ……………… ジャンヌ・ド・ベルグ
女優、女性向けポルノ製作会社「femme」代表 …… キャンディダ・ロイヤル
「肉屋」の著者  …………………………………………… アリーナ・レイエス
ラップ歌手  ………………………………………………………………… リック
写真家  ……………………………………………… フィリス・クリストファー
官能小説家  ……………………………………………… ロニリン・パスティル
パフォーマー、性教育者  ………………………………… フェアリー・ブッチ
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おいしい生活

■内容
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■感想
 なにごとも分相応。無理に背伸びすれば足元がおぼつかなくなり、いつかは転ぶ。

 以下、ネタバレあり。

 お金は、自由に使える額が増えれば生活も変わるし、それにより性格や考え方が変わる場合も多々ある。
 不幸にも金持ちになってしまった夫婦が、最後には本当に大切なものを見つけるこの作品は、お金の価値を考えさせてくれる。
 会社が倒産した途端、ころりと態度を変えた画商のデビットを見よ。お金が繋いでいる人間関係の、なんと虚しいことか。

2004年12月10日(Video)

表題 Small Time Crooks(おいしい生活)
(2000年 / アメリカ / 95分)
監督 ウディ・アレン
脚本 ウディ・アレン
撮影 チャオ・フェイ
出演 元泥棒でうだつの上がらない夫、レイ …… ウディ・アレン
レイの妻、フレンチー ……………… トレイシー・ウルマン
画商、デビット …………………………… ヒュー・グラント
フレンチーの親戚、メイ …………………… エレイン・メイ
レイの仲間、トミー ………………………… トニー・ダロウ
レイの仲間、デニー ………………… マイケル・ラパポート
レイの仲間、ベニー …………………… ジョン・ロヴィッツ
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おいしい生活

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オータム・イン・ニューヨーク

■内容
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■感想
 面白くねえ。最低男はどこか開き直ってるから嫌いだ。
 女にだらしない男は莫迦だと思うし、それを許す女も同等に莫迦だ。この映画まったく理解できず。くだらない。
 ただ、風景の描画はきれい。スケート滑りたい。

2003年6月21日(DVD)

表題 Autumn in New York(オータム・イン・ニューヨーク)
(2000年 / アメリカ / 106分)
監督 ジョアン・チェン
出演 レストランオーナー、ウィル・キーン ………………………… リチャード・ギア
帽子のデザイナー、シャーロット・フィールディング …… ウィノナ・ライダー
シャーロットの祖母、ドロレス・タルリッジ …………… エレイン・ストリッチ
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オータム・イン・ニューヨーク

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オー・ブラザー!

 1930年代、アメリカはミシシッピ州。エバレット、ピート、デルマーの3人の服役囚は脱獄を決行する。その目的はただひとつ、エバレットが隠した120万ドルの大金を山分けするため――。
 しかしその大金、エバレットが言うには4日後にはダムの底に沈んでしまうらしい。急げや急げということで、3人は道中さまざまなアクシデントに見舞われながらも、いざ進まんとするのであった。


 一見、痛快どたばたコメディを思わせつつも、物語の節々にはシリアスな主張も込められている……ような気もする。直接的には主張していないが、莫迦さ加減を見せられて、それに触発されて考えることは多分にある。
 終わりよければ万事よし――。
 人生にはいいことも悪いこともいっぱいあるけど、それは一定の幅のなかで浮き沈みしているだけなのかもしれない。最後は全てを水に流して、はいおしまい。
■私的メモ
 主題とは関係ないかもしれないけど、エバレットの元妻ペニーを見てて、「女ってとことん現実に生きるものなんだなあ」と思った。みんながみんなそうだとは言わないけど、多かれ少なかれそんな性質を持ってるでしょ。だから女ってしたたかで怖い。

2002年7月24日(Video)

表題 O Brother, Where Art Thou?(オー・ブラザー!)
(2000年 / アメリカ / 108分)
監督 ジョエル・コーエン
脚本 ジョエル・コーエン / イーサン・コーエン
原案 ホーマー
撮影 ロジャー・ディーキンス
音楽 T・ボーン・バーネット
出演 脱獄囚、エバレット・マクギル …………………… ジョージ・クルーニー
脱獄囚、ピート ………………………………………… ジョン・タトゥーロ
脱獄囚、デルマー …………………………… ティム・ブレイク・ネルソン
エバレットの元妻、ペニー・ウォルビー ……………… ホリー・ハンター
黒人のギタリスト、トミー・ジョーンズ …… クリス・トーマス・キング
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オープン・ユア・アイズ

■内容
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■感想
 やべえ。観る順番間違ったかなあ。
 先に『バニラ・スカイ』を観て、その元ネタになった『オープン・ユア・アイズ』を観てみたんだけど、驚くほど展開が同じで、観ていて心底楽しめなかった。だって、次にどうなるか分かってんだもん。

 『オープン・ユア・アイズ』は1997年、『バニラ・スカイ』は2001年の作品だけど、これほど短いスパンしか経ていないのにリメイクしたくなったってことは、多分よっぽどすばらしい映画なんだと思う。
 けれども、どちらかというと個人的には『バニラ・スカイ』のほうが好き。莫迦丁寧な作りで分かりやすく、好感が持てる。ラストシーンも『バニラ・スカイ』のほうが好き。

 けどこれってやっぱり順番なんだよね。先に『オープン・ユア・アイズ』を観ていれば、『バニラ・スカイ』のあらが目についたと思う。んー、評価しにくい。


■私的メモ
 仮面に眉毛が書いてあるのは変だと思う。

2003年1月26日(Video)

表題 Abre Los Ojos(オープン・ユア・アイズ)
(1997年 / スペイン・フランス / 117分)
監督 アレハンドロ・アメナバール
脚本 アレハンドロ・アメナバール / マテオ・ヒル
撮影 ハンス・バーマン
音楽 アレハンドロ・アメナバール / マリアノ・マリン
出演 裕福な男、セサール ………… エドゥアルド・ノリエガ
パントマイミスト、ソフィア ……… ペネロペ・クルス
医者、アントニオ ……………………… チェテ・レーラ
セサールの友人、ペラーヨ …… フェレ・マルティネス
セサールに付きまとう女、ヌリア …… ナイワ・ニムリ
[DVD]
オープン・ユア・アイズ

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