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邦題
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年代・国籍・時間
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☆☆ 厨房で逢いましょう ミヒャエル・ホーフマン 2006年 / ドイツ・スイス / 98分
☆☆ フライド・グリーン・トマト ジョン・アブネット 1991年 / アメリカ / 130分
★★ 恋人たちの食卓 アン・リー 1994年 / 台湾 / 124分




映画一覧
邦題
監督
年代・国籍・時間
☆☆☆ グルメ・アカデミー ピエール・アンリ・サルファティ 1988年 / フランス / 108分
★★ 恋人たちの食卓 アン・リー 1994年 / 台湾 / 124分
☆☆☆ コックと泥棒、その妻と愛人 ピーター・グリーナウェイ 1989年 / イギリス・フランス / 124分
☆☆ 最後の晩餐 マルコ・フェレーリ 1973年 / フランス / 130分
★★ シェフとギャルソン、リストランテの夜 スタンリー・テュッチ / キャンベル・スコット 1996年 / アメリカ / 109分
☆☆☆ 食神 チャウ・シンチー
リー・リクチー
1996年 / 香港 / 92分
☆☆ ショコラ ラッセ・ハルストレム 2000年 / アメリカ / 121分
☆☆ タンポポ 伊丹十三 1985年 / 日本 / 114分
☆☆ 厨房で逢いましょう ミヒャエル・ホーフマン 2006年 / ドイツ・スイス / 98分
★★★ ディナーラッシュ ボブ・ジラルディ 2001年 / アメリカ / 99分
☆☆ パリのレストラン ローラン・ベネギ 1995年 / フランス / 95分
☆☆ フライド・グリーン・トマト ジョン・アブネット 1991年 / アメリカ / 130分
☆☆☆ ブルジョワジーの秘かな愉しみ ルイス・ブニュエル 1972年 / フランス / 102分
☆☆ 星降る夜のリストランテ エットレ・スコーラ 1998年 / イタリア・フランス / 108分
☆☆☆ レストラン エリック・ブロス 1998年 / アメリカ / 108分
★★★ おいしい!(面白い!) とにかくおすすめなのでぜひ1度!
★★ お、うまいっ! また食べたい (また観たい)
☆☆ あ、おいしい (または面白い)
☆☆☆ ぴんとこないです。すみません

グルメ・アカデミー

■内容
 18世紀末のフランス。美食を求める貴族の元に素性の分からぬ行者が迷い込んでくる。断食などの苦行を続ける行者だが、貴族の家で暮らすうちについ食べものに手を出してしまい、それをきっかけにし、贅沢と放蕩と堕落を求めるようになってしまう……。


■感想
 なんかよく分からない映画です。『グルメ・アカデミー』というタイトルの割りには、あまり食べものネタがないような……。
 原題は『tolerance(トレランス=寛容)』といい、それじゃ意味が分かりにくいので無理やり『グルメ・アカデミー』というキャッチーなタイトルにしたと思われます。見事に裏切られました。どんなに寛容な人でも、さすがにこれはちょっと……と言うに決まってる。

 唯一のグルメネタは、目隠しをしての食べ比べバトル。どの食料でどんな調味料をどれだけ使ったかというのを当てるという趣向。
 確かに視覚に頼らない食事は楽しいし、味覚を鍛えるには1番の方法だ。特においしいものを口にしたときには、咀嚼しながら目をつぶりたくなってくる。ちょっと食べ比べバトルがしたくなってきたかも。

2003年9月21日(Video) ☆☆☆

表題 Tolerance(グルメ・アカデミー)
(1988年 / フランス / 108分)
監督 ピエール・アンリ・サルファティ
脚本 ピエール・アンリ・サルファティ
出演 貴族、マルモン ……………………………… ウーゴ・トニャッツィ
マルモンの妻、トレランス ……………………… アンヌ・ブロシェ
木箱から出てきた行者、アシュルス …… ルパート・エヴェレット

恋人たちの食卓

■内容
 三姉妹の父であるチュはホテルの元料理長。味覚障害により引退してしまったが、まだまだその腕は衰えていない。舌は味を感じることができないが、身体が味を覚えている。
 ひとつ屋根の下に暮らす家族だが、毎週日曜の夜は家族4人で食事を共にするのがこの家のルール。父は大いに腕を奮い料理を作るのだが、すこしずつ味がおかしくなってきていることに娘たちは気づく。

 ちょうどその頃、娘たちはそれぞれ恋をし、家から離れていく。男手ひとつで育ててきた父の苦労など知らずに、勝手に飛び出していく娘たち。
 ひさびさに家族が集まり食事をすることになるのだが、父の口からとんでもない発言が出てくる……。


■感想
 味覚を失った料理人は、「(人生は)料理と同じで、どんな風になるか分からない」と作中に言う。それは「娘たちの気持ちが分からない」という隠喩なのかなあと思ったけど、まさか最後にとんでもないどんでん返しが待っていたとは、いやはやびっくり。

 結局最後は落ち着くところに落ち着くんだけど、これほど温かい家族愛を感じるラストシーンは滅多にないかもしれません。思わず拍手してしまいました。


■私的メモ
 チアチエンとリーカイが喫茶店で飲んでいたお茶は高山茶(カオシャンチャ)。


■台詞抜粋
 飲む、食べる、男と女。
 食と性は人間の欲望だ。
 一生それに振り回される。

2003年9月29日(Video) ★★

表題 飲食男女 Eat Drink Man Woman(恋人たちの食卓)
(1994年 / 台湾 / 124分)
監督 アン・リー
脚本 ジェイムス・シェイマス / ワン・フィリン
撮影 リン・ジョング
音楽 マッダー
出演 父(ホテルの元料理長)、チュ ……………………………… ラン・シャン
長女(高校教師)、チアジェン …………………………… ヤン・クイメイ
次女(航空会社勤務)、チアチエン …………………… ウー・チェンリン
三女(アルバイト)、チアニン ………………………… ワン・ウーエェン
隣人、チンロン …………………………………………… シルビア・チャン
チンロンの母で未亡人、リャン …………………………… グァ・アーレイ
長女の恋人(バレーボールのコーチ)、ミンタオ …… ルー・チンチョン
次女の元恋人(画商)、レイモン …………………… チェン・チエウェン
三女の恋人、クオルン ………………………………… チェン・チャオロン
航空会社のエリート社員、リーカイ ……………… ウィンストン・チャオ

コックと泥棒、その妻と愛人

■内容
 泥棒であり、レストランのオーナーでもあるアルバート・スピカが、おのれの店で傍若無人に振舞う映画。
 アルバートの妻であるジョージナがレストランの客であるマイケルと不倫関係になってしまい、それを知ったアルバートが怒り狂う。


■感想
 こんなに胸糞の悪くなる映画はあまりないかもしれません。下品で悪趣味でなんとも低俗な映画。なにも食べる気がしなくなってくるので、ダイエットしたいかたにはいいかも。


■台詞抜粋
 人は死を思いおこす物を好む。
 黒い物を食べるのは死を食べる事と同じだ。

2003年9月28日(Video) ☆☆☆

表題 The Cook,The Thief,His Wife & Her Lover
(コックと泥棒、その妻と愛人)
(1989年 / イギリス・フランス / 124分)
監督 ピーター・グリーナウェイ
脚本 ピーター・グリーナウェイ
撮影 サッシャ・ヴィエルニー
音楽 マイケル・ナイマン
出演 料理長、リチャード ………………… リシャール・ボーランジェ
泥棒でオーナー、アルバート・スピカ …… マイケル・ガンボン
アルバートの妻、ジョージナ・スピカ ………… ヘレン・ミレン
ジョージナの愛人、マイケル ………………… アラン・ハワード
アルバートの手下、ミッチェル …………………… ティム・ロス
[DVD]
コックと泥棒、その妻と愛人

Amazon.co.jp
 価格:¥3,990(税込)

最後の晩餐

 ある日4人の壮年紳士が別荘へ集まる。目的はただひとつ「食べて食べて、死ぬため」。人は生き続けるために食べ、いずれ死ぬ。死ぬために食べようと言うのだから、何とも皮肉めいた話である。

 食べれば排泄するのは当然だし、生きていれば性欲も湧いてき、眠くもなる。この作品では「食」、「排泄」、「性」、「睡眠」、「生」、「死」がそのまま描かれている。ひとつの人生の縮図と言っていいだろう。結局人間とはこれだけのものなのだよとフェレーリ監督は言いたかったのかもしれない。

 さて、飽食の先に待つものは一体何なのか、それはあなた自身の目で確かめていただきたい。いや、確かめるではなく体感していただきたい。この作品を観た直後に食欲が湧くか湧かないか。映画そのものよりもそちらほうが非常に興味深い作品である。

 ちなみに私はアイスコーヒーで塩ようかんを食べました。私にとって最後の晩餐はまだまだ先のようです。

2002年5月5日(Video) ☆☆

表題 La Grande Bouffe(最後の晩餐)
(1973年 / フランス / 130分)
監督 マルコ・フェレーリ
脚本 マルコ・フェレーリ
撮影 マリオ・ブルピアーニ
音楽 フィリップ・サルド
出演 マルチェロ …… マルチェロ・マストロヤンニ
ウーゴ ………………… ウーゴ・トニャッツィ
ミシェル …………………… ミシェル・ピコリ
フィリップ ……………… フィリップ・ノワレ
アンドレア ………… アンドレア・フェレオル

シェフとギャルソン、リストランテの夜

■内容
 ニュージャージーの港町で料理店を開く、プリモとセコンドのイタリア人兄弟。が、アメリカ人の客が集まらず経営難に。そこで、セコンドはある企画を打ち立てるが…。
Amazon.co.jpより)


■感想
 努力してもうまくいかないジレンマはなんとも歯がゆい。才覚があることとそれを認知してもらうことは別物だということを、教えてくれる映画です。

 嵐のような1日が終わり、絶望の続きにあるもの、それは兄弟愛――。こんなに素敵なラストシーンはなかなかない。ぐっときた。


■私的メモ
 ティンパーノ、パスタの一種。イタリアの郷土料理。
 http://www.fujitv.co.jp/jp/b_hp/ginmaku/backnumber/14.html


■台詞抜粋
 ”神を認識することは天使のパンを食べること”
 意味不明だけど、信じるよ。

2003年9月28日(Video) ★★

表題 Big Night(シェフとギャルソン、リストランテの夜)
(1996年 / アメリカ / 109分)
監督 スタンリー・テュッチ / キャンベル・スコット
脚本 スタンリー・トゥッチ / ジョセフ・トロピアノ
撮影 ケン・ケルシュ
音楽 ゲイリー・デ・ミシェル
出演 イタリア料理店オーナー、セコンド …… スタンリー・トゥッチ
セコンドの兄でシェフ、プリモ …………… トニー・シャローブ
セコンドの彼女で銀行員、フィリス ……… ミニ・ドライヴァー
セコンドの愛人、ガブリエラ ………… イザベラ・ロッセリーニ
ライバル店のオーナー、パスカル ……………… イアン・ホルム
ジャズシンガー、ルイ・プリマ …………………………… XXX

食神

■内容
 『少林サッカー』公開で日本でも一躍知名度が上がった香港のコメディー王、チャウ・シンチー(周星馳)監督・主演の96年作品。
 その料理の腕前と派手なパフォーマンスにより、「食神」として香港料理界に君臨する周。しかしその実態は、名声に溺れて人をこき使い、料理よりもビジネスに精を出すうわべだけの虚像であった。そんな中、周は取引相手(ン・マンタ/呉孟逹)と自らの弟子(ヴィンセント・コック/谷徳昭)に騙され、「食神」の座を奪われてしまう。落ちぶれた周は、テンプル・ストリートの屋台で出会ったフォウガイ(カレン・モク/莫文蔚)らとともに、とんでもない新メニューを考案して復讐を試みる…。

 ベタな設定でありながらも、ただの料理対決だけでは済まさない良く練られたストーリーと、まるで漫画を実写化させたようなアクロバティックなギャグの応酬によって観る者を全く飽きさせない強力なコメディー映画だ。カレン・モクの強烈特殊メイクや少林寺ネタ、名優ロー・ガーイン(羅家英)のズラネタ等、シンチー映画のお約束も満載。いつもコンビを組んでいるン・マンタが、今作では悪役に回っているところも興味深い。

 また、通常の日本語字幕では割愛されてしまう細かいギャグ等を忠実に再現した「セリフ完全翻訳字幕」収録という細かい配慮も、シンチーファンの心を大いにくすぐる。間違いなくチャウ・シンチーの代表作のひとつであろう本作は、92分間まさに抱腹絶倒のとんでもないエンターテインメントだ!
Amazon.co.jpより)


■感想
 くだらねえ。観なくていいよ。

2003年5月13日(DVD) ☆☆☆

表題 食神
(1996年 / 香港 / 92分)
監督 チャウ・シンチー / リー・リクチー
脚本 チャウ・シンチー / K.C.ツァン / ロー・マンサン
撮影 ジングル・マ
音楽 クラレンス・ホイ
出演 食神 ……………………………… チャウ・シンチー
廟街の姉御 …………………………… カレン・モク
審査員ミス・ナンシー …………… シッ・カーイン
大快楽チェーン社長 …………………… ン・マンタ
新食神・トン ………………… ビンセント・コック
食神コンテスト司会者 …………… ロー・ガーイン
少林寺の大師・夢精 ………………… タッツ・ラウ
廟街の親分 ………………………… レイ・シウゲイ
香港料理鉄人の司会者 …………… アウ・ガムトン
食神コンテストのレポーター …… ゴン・ヘンマイ
廟街の易者 ………………………… ユン・キンタン
食神ファンの女子高生 …………… レイ・ギンヤン
夢の中の女子高生 …………… クリスティ・チョン
[DVD]
食神

Amazon.co.jp
 価格:¥3,990(税込)

ショコラ

 ある日、フランスのとある小さな村(ランスケネ村・架空の地名)へ、ヴィアンヌとアヌークというふたりの母娘がやってくる。母娘はこの村で『マヤ』というチョコレートショップを開く。
 保守的な村長は彼女たちを受け入れようとせず、また村人にも悪い噂を吹聴し、この店へ近づかないように命ずる。
 そんな村長の所業なぞ意にも介さないヴィアンヌは、思いやりの心とそのチョコレートの甘さで、徐々に村人たちの心を溶かしていくのであった……。


 架空の地名もそうだし、舞台はフランスなのに登場人物が英語を話してるあたりとか、もうすでにファンタジーですね。悔しいけど、心溶けるように作られています。かなり温まった。
 例えば子供(いないけど)と一緒に観たいと思える映画ですね。子供じゃないにしても、誰かと一緒にホット・チョコとか飲みながら観たい映画かな。俺的にかなりストライク・ゾーンです。

2002年8月15日(Video) ☆☆

表題 Chocolat(ショコラ)
(2000年 / アメリカ / 121分)
監督 ラッセ・ハルストレム
脚本 ロバート・ネルソン・ジェイコブズ
原作 ジョアン・ハリス
撮影 ロジャー・プラット
音楽 レイチェル・ポートマン
出演 ヴィアンヌ …………………………………………… ジュリエット・ビノシュ
ヴィアンヌの娘、アヌーク ………………… ヴィクトワール・ティヴィソル
ルー …………………………………………………………… ジョニー・デップ
ヴィアンヌの大家さん、アルマンド ……………………… ジュディ・デンチ
アルマンドの娘、カロリーヌ ………………………… キャリー・アン・モス
カロリーヌの息子、リュック …… オーレリアン・ペアレント・ケーニング
ランスケネ村村長、ポール・レノ伯爵 …………… アルフレッド・モリーナ
セルジュ ………………………………………………… ピーター・ストーメア
セルジュの妻、ジョゼフィーヌ ………………………………… レナ・オリン
アンリ神父 …………………………………………………… ヒュー・オコナー
ギヨーム・ブルロ ……………………………………………… ジョン・ウッド
マダム・オデル …………………………………………… レスリー・キャロン
[DVD]
ショコラ DTS特別版

Amazon.co.jp
 価格:¥3,990(税込)

タンポポ

■内容
 トラック運転手が寂れたラーメン屋を立て直そうとする話。随所に食事シーンが散りばめられており、食いしん坊は1度見るべし。


■感想
 まずキャストがすごい。豪華。お腹いっぱいに感じられるほど、惜しみなく登場します。
 たとえば勢いよくお汁粉を食べ、のどを詰まらせる老人(大滝秀治)。たとえばスーパーの陳列棚にある桃を潰す老婆(原泉)。スパゲッティの食べかたを教授する先生(岡田茉莉子)。
 小さなエピソードがてんこ盛り。本当にお腹いっぱい。このおじいちゃんおばあちゃん、すげえラブリー。

 「食」に対する姿勢はそれこそ千差万別で、衝動が強いほどそれはエロティックにも思えてくる。沸き起こるリビドーは止め難く、活力にあふれている。

 そう、活力なんだ。「食」とは活力なんだ。
 ラストの乳飲み子のシーン。あれが全てを物語っている。人は生まれたときから食いしん坊なのだよと。


■私的メモ
 役所広司扮する白服の男を見ていて気恥ずかしく感じられた。理由はまあ、いいじゃないの。

2003年4月1日(Video) ☆☆

表題 タンポポ
(1985年 / 日本 / 114分)
監督 伊丹十三
脚本 伊丹十三
撮影 田村正毅
音楽 村井邦彦
料理スタイリスト 石森いづみ
出演 タンポポ …… 宮本信子
ゴロー ………… 山崎努
ガン …………… 渡辺謙
ピスケン …… 安岡力也

厨房で逢いましょう

■内容
 孤高の天才シェフが、平凡な主婦に恋をした。
「あなたに食べてほしい。ただ、それだけ」
 彼の想いは料理に注がれ、その味は人々の舌と心をとろかせてゆく――。

  [オフィシャルHP]  http://chubo.jp/


■感想
 シャイで恋愛経験のないシェフ・グレゴアと、家庭に少しの問題を抱える主婦・エデンの物語。

 食べることはプリミティブな欲望、つまり本能であり、一度覚えた「おいしいという感動」は忘れがたい記憶となり、さらにおいしいものへと貪欲になる。もっと知りたい、もっと味わいたいという真っ直ぐな欲求は、さながら恋のようだ。

 一方、求めに応じ続ける姿勢は恋というよりもむしろ寛大な愛のようで、エデンの“おいしい”という喜びが、グレゴアの喜びとなっていく。
「求めるのが恋、与えるのが愛」という典型ですね。

 エデンの胃袋や舌を満足させるとともに心の空虚も徐々に満たして行くのは、グレゴアの料理が「ただおいしい料理」というだけではない。皿の上に言葉では伝えられない不器用な気持ちがにじみ出るようになるからだ。

 「料理は愛情」だという根源的なものを、あらためて気付かされた。
 誰かのために料理をしたくなってくる映画ですね。

2007年9月1日(Theater)

表題 EDEN(厨房で逢いましょう)
(2006年 / ドイツ・スイス / 98分)
監督 ミヒャエル・ホーフマン
脚本 ミヒャエル・ホーフマン
撮影 ティム・アイヴス
出演 シェフ、グレゴア …………… ヨーゼフ・オステンドルフ
主婦、エデン ………………… シャルロット・ロシュ
エデンの夫、クサヴァー …… デーヴィッ・シュトリーゾフ
給仕者、ルートヴィヒ ……… マックス・リュートリンガー
   

ディナーラッシュ

■内容
 ニューヨークのトライベッカ。賭けの胴元でもあるルイス(ダニー・アイエロ)は長年、街の食堂として人々に愛されてきたイタリアレストラン《ジジーノ》のオーナーである。ところが、そんなある日、長年のルイスのビジネスパートナーが殺害される事件が起きる。ルイスの頭を悩ませているのは、そればかりではない。ルイスの息子で、野心家のシェフ長でもあるウード(エドゥアルド・バレリーニ)が、ルイスの意に反して、店を流行発信地のトレンドなレストランへと大変革させてしまったからだった。そんなジェネレーション・ギャップから生ずるビジネス感覚の確執のせいで、お気に入りの厨房に立っても、ルイスの気分はまったく優れないのだった。
 そのウードにとって、アシスタント・シェフのダンカン(カーク・アセヴェド)が、もっかのところのライバルだ。ふたりはルイスの信頼と、セクシーなウェイトレス、ニコール(ヴィヴィアン・ウー)の愛情を獲得するため、毎晩厨房で妍を競いあっている。ギャンブル中毒者のダンカンは、借金で首が回らず、ルイスを激怒させるが、それでも彼のお気に入りなのは、ダンカンがルイスの味を受け継ぐ庶民的な料理を得意としているからだ。そして、雑学の天才であるバーテンダー、ショーン(ジェイミー・ハリス)と、野心的なウェイトレス兼アーティスト、マルティ(サマー・フェニックス)が、このレストランに働くユニークなメンバーである。
 そしてその夜も、レストランには個性豊かな客たちが顔をそろえた。クイーンズのギャング、通称“ブラック&ブルー”のチンピラ、カーメン(マイク・マッグローン)と太っちょの相棒。彼らはルイスの賭けのビジネスだけでなく、長年愛したレストランまでも乗っ取ろうとしている。あるいは、殺されたルイスの相棒の娘で、ルイスが長年、思いを寄せているナタリー(ポーリー・ドラッパー)。ウォール・ストリートで働いている常連客のケン(ジョン・コルベット)。鼻持ちならないギャラリーのオーナー、フィッツジェラルド(マーク・マーゴリ−ス)。うぬぼれ屋の料理評論家のジェニファー(サンドラ・バーンハード)。彼女は肉体関係を結んだウードを、マンハッタンのグルメ界のトップにまで押し上げることに成功した凄腕だ。
 やがてその夜が、ルイスとウード親子にとって世代交代のバトンが手渡されるとき、意外な終結を迎えることになることを、ここに顔を揃えた人々はまだ知る由もなかった……。
オフィシャルHPより)


■感想
 「トラットリア(食堂)で気楽に食事をし、楽しい時間を過ごすことができた」そんな印象。食いしん坊のかたには必見な作品です。味も量も満足いただけること請け合い。

 以下、ネタバレあり。

 口開けのエンリコが殺害されるシーン。カンパリのごとく苦いそれは、まるでアペリティーヴォ(食前酒)のようにも感じられ、料理を味わおう(映画を観よう)とする者にいい緊張感を与える。
 次に出されるアンティパスト(前菜)は、いわばコースの方向を示唆する大事な役目。主軸たるルイスとウード親子の話が見え隠れする。
 そのほかパスタや肉・魚、フォルマッジョ(チーズ)といった数々の料理(エピソード)が目の前に出せれ、咀嚼にいとまがない。
 そして最後は意外なドルチェ。そんな鮮やかな方法で閉めるのかと嬉しい驚き。やられた。

 質も量も見せかたも出てくるタイミングも、すべてに満足。料理がどんどん出されるさまは一見無作法なようでありながら、その実、計算し尽くされている。うまい。
 また、うしろに流れる音楽も料理のおいしさを増している。その辺りはいわばスパイスといったところか。さりげなく効いている。満足。


■私的メモ
 映像がきれい。厨房が青っ白いところなど、うまいなあと唸った。あれを普通に観せられていたなら、暑苦しい映画になっていたかも。


■台詞抜粋
 復讐とうまい料理はあとを引く

2003年4月25日(DVD) ★★★

表題 dinner rush(ディナーラッシュ)
(2001年 / アメリカ / 99分)
監督 ボブ・ジラルディ
脚本 リック・ショーネシー / ブライアン・カラタ
撮影 ティム・アイヴス
音楽 アレクサンダー・ラサレンコ
出演 「ジジーノ」オーナー、ルイス・クローパ ………… ダニー・アイエロ
ルイスの息子でシェフ、ウード ……………… エドアルド・バレリーニ
副シェフ、ダンカン ………………………………… カーク・アセヴェド
ウェイトレス、ニコーレ …………………………… ヴィヴィアン・ウー
ウェイトレス兼アーティスト、マルティ ……… サマー・フェニックス
バーテンダー、ショーン …………………………… ジェイミー・ハリス
ルイスの親友、エンリコ ……………………… フランク・ボンジョルノ
エンリコの娘、ナタリー …………………………… ポリー・ドレイパー
会計士、ゲイリー ……………………………………… ジョン・ロスマン
画商、フィッツジェラルド ………………………… マーク・マーゴリス
料理評論家、ジェニファー・フリーリー …… サンドラ・バーンハード
ギャング、カーメン ……………………………… マイク・マッグローン
刑事、ドルリー ……………………………… ウォルト・マクファーソン
ウォール街の証券マン、ケン ……………………… ジョン・コルベット
[DVD]
ディナーラッシュ

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 価格:¥2,800(税込)

パリのレストラン

■内容
 パリの街角にあるレストランを舞台に、店に関わる人々の人間模様を描く。レストラン‘プチ・マルグリィ’のオーナー・シェフには、料理人を続けられない理由があった…。
Amazon.co.jpより)


■感想
 とらえどころのない不思議な味の映画。しかし、よく咀嚼してみると……。

 以下、ネタバレあり。

 客も店員もそれぞれ悩み(病気・浮気・妊娠・妹を愛している・子供が愛してくれない・親が認めてくれない・etc.)を抱えて生きているのだけど、いま眼前にあるのは「店がなくなる」という現実で、今夜を境にこの味を楽しむことができなくなってしまう。寂しさは誰の胸にもあるのだが、その寂しさを吹き飛ばすには騒ぐしかないではないか。また騒ぐことで各々が持つ悩みもわずかの間ではあるが忘れることができるではないか。
 全体としては騒々しい食事風景が印象的な映画になっているが、騒々しいからこそ対極にある寂しさも感じることができる。

 ラストの雪のシーン。全てを覆い隠しまっさらする雪は寂しさの極限でもあり、また再生の象徴でもある。それぞれの人生はここから続いていくのだが、それを見守ることができない店主は1番寂しいのかもしれない。

2003年9月16日(Video) ☆☆

表題 Au Petit Marguery(パリのレストラン)
(1995年 / フランス / 95分)
監督 ローラン・ベネギ
原作 ローラン・ベネギ「パリのレストラン」
撮影 リュック・パジェス
音楽 アンジェリーク・ナション / ジャン・クロード・ナション
出演 シェフ、イポリット・イレルギ ……………… ミシェル・オーモン
イポリットの妻、ジョゼフィーヌ …… ステファーヌ・オードラン
イポリットの息子、バルナベ ……………… ジャック・ガンブラン
[DVD]
パリのレストラン

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 価格:¥4,935(税込)

フライド・グリーン・トマト

■内容
 人生に疲れぎみの中年主婦エヴリン(キャシー・ベイツ)は、ある日、老女ニニー(ジェシカ・タンディ)と知り合いになり、彼女の語る昔話のとりこになっていく。それは約50年前、兄の死によって心を閉ざしてしまった少女イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)と、かつての兄の恋人ルース(メアリー・ルイーズ・バーカー)との交流の物語だった…。
 過去の物語を語り聞かせながら、現代に反映させていくという構成が秀逸な、女たちの世代を超えた友情の物語。地方色を巧みに生かした設定や映像美など、映画的に見るべき価値は高い。J・タンディとK・ベイツ、アカデミー賞受賞の実力派名女優ふたりの心地よい演技合戦も、大いに見ものである。監督はジョン・アブネット。
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■感想
 これは女の映画ですね。多分男の視点と女の視点じゃまるで違ってくるんじゃないかな。男の私が観た感想としては、まあ普通に面白かったというのが正直なところ。これといった感慨はない。

 ちなみにタイトルの「フライド・グリーン・トマト」。作中では1度しか登場しないのになぜこのタイトルをつけたのか、読みきれませんでした。
 というかフライド・グリーン・トマトって食べたことがない! 食ってみたい。


■私的メモ
 フライド・グリーン・トマトのレシピ

2003年10月2日(Video) ☆☆

表題 Fried Green Tomatoes(フライド・グリーン・トマト)
(1991年 / アメリカ / 130分)
監督 ジョン・アブネット
脚本 ファニー・フラッグ / キャロル・ソビエスキー
原作 ファニー・フラッグ
撮影 ジェフリー・シンプソン
音楽 トーマス・ニューマン
出演 中年主婦、エブリン・カウチ ………………………… キャシー・ベイツ
老女、ニニー ………………………………………… ジェシカ・タンディ
イジー・スレッドグッド …… メアリー・スチュアート・マスターソン
イジーの兄、バディ …………………………………… クリス・オドネル
バディのかつての恋人、ルース ……… メアリー・ルイーズ・パーカー
ルースの元夫、フランク・ベネット …… 
イジーの使用人(黒人)、ビッグ・ジョージ ………… スタン・ショウ
イジーの使用人(黒人)、シプシー ……………… シシリー・タイソン
[DVD]
フライド・グリーン・トマト

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 価格:¥---(税込)

ブルジョワジーの秘かな愉しみ

■内容
 駐仏大使の家を舞台に、ブルジョワたちの虚飾をはぎとり、食欲と性欲中心の生態を生々しく描いた風刺コメディ。『フレンチ・コネクション』のフェルナンド・レイが主演。
Amazon.co.jpより)


■感想
 普段はいいもの食べているブルジョワ階級の人々が、食事のときなると決まって邪魔が入り、全然食べられないという話。
 率直に言うと、まったくなにがなんだか分かりませんでした。けどブニュエルだけに「つまらん」の一言で切り捨てたくないなあと思ってみたり。しばらく寝かせてから、また観直してみたいと思います。

2003年9月24日(Video) ☆☆☆

表題 Le Charm Discret De La Bourgeoisie
(ブルジョワジーの秘かな愉しみ)
(1972年 / フランス / 102分)
監督 ルイス・ブニュエル
脚本 ルイス・ブニュエル
撮影 エドモン・リシャール
出演 ミランダ共和国大使、ラファエル・アコスタ …… フェルナンド・レイ
[DVD]
ブルジョワジーの秘かな愉しみ

Amazon.co.jp
 価格:¥3,990(税込)

星降る夜のリストランテ

■内容
 ローマのイタリアンレストラン「アルトゥーロの店」は今夜も客が耐えない。不倫カップル、常連の老人、親子、恋人…。しかし、それぞれの人々にドラマがあった。そんな彼らにおいしい料理をサーブするオーナー夫人フローラだったが…。
 お店がオープンするところから始まり、予約客、飛び込み客などが、次々と席につく様子をドキュメントのように見せていくのはイタリアの巨匠E・スコーラ監督。それぞれの事情が浮かび上がっていくと同時に人間ドラマが深まっていき、まるで自分がその店にいるかのような錯覚を起こさせる演出は、観る者の心をつかんで離さない。オーナー夫人を演じるF・アルダンの色気、哲学教授と不倫中の女子大生を演じるM・ジランなど、女優の美しさも際立っている。
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■感想
 「食事を見ればその人が分かる」とある詩人は言った。
 2000年前のギリシャの詩人だ。
 友人でも他人でもその人の食事を見れば、胃袋より心の状態が分かる。
 食事の楽しみとは、共に生きることだ。

  ――以上、インテリ常連客の台詞を抜粋――

 ただひたすら客のテーブルを映すこの映画のキモはここにある。観るだけで10年来の知己であったかのような錯覚に陥ってしまうから不思議だ。まるで自分が店員(もしくは客)になったかのような、そんな気がしてきます。
 特に映画的な面白さはないんだけど、それはそれでいいのかなと思えるような作品です。
 ちなみに原題のLa Cena(ラ・チェーナ)は晩餐の意味。この映画は「晩餐」以外のなにものでもない。「星降る夜のリストランテ」は明らかにおかしい。配給会社のセンスを疑う。

2003年9月23日(Video) ☆☆

表題 La Cena(星降る夜のリストランテ)
(1998年 / イタリア・フランス / 108分)
監督 エットレ・スコーラ
脚本 エットレ・スコーラ / フリオ・スカルペッリ / シルヴィア・スコーラ / ジャーコモ・スカルペッリ
出演 オーナー夫人、フローラ …………………… ファニー・アルダン
インテリな常連の老人 ………………… ヴィットリオ・ガスマン
哲学教授、フォンツィ …………… ジャンカルロ・ジャンニーニ
哲学教授と不倫中の女子大生、チェチリア …… マリー・ジラン
[DVD]
星降る夜のリストランテ

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 価格:¥5,040(税込)

レストラン

■内容
 劇作家としての成功を夢見ながら、バーテンダーとして働く青年の葛藤を描いたドラマ。人気シンガー、ローリン・ヒルが出演。
Amazon.co.jpより)


■感想
 それぞれ夢を持ちながらも、食いつなぐためにレストランで働く若者の人間模様を描いた作品。
 白人男性と黒人女性の恋愛が主軸にあり、また人種差別問題を扱った作品ではあるんだけど、どこかしら中途半端。最後のほうは白人男性が黒人男性に殺されたりして、おさだまりのパターン。C級映画です。

2003年9月21日(Video) ☆☆☆

表題 Restaurant(レストラン)
(1998年 / アメリカ / 108分)
監督 エリック・ブロス
脚本 トム・カドワース
撮影 ホレイショー・マーキネズ
音楽 セオドア・シャピロ
出演 脚本家を目指す白人バーテンダー、クリス ………………… エイドリアン・ブロディ
歌手を目指す黒人ウェイトレス、ジャニーン・ペギンス …………… エリス・ニール
クリスの元恋人(黒人)、レスリー …………………………………… ローリン・ヒル
役者を目指す白人ウェイター、ケニー・ベイカー …… サイモン・ベイカー・デニー
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レストラン

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